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現代4コマ公式Xを、なぜ私は作って、なぜ今も回しているのか【vol.11 人生の素晴らしきかな現4】

こんにちは。人生です。

人生のVirtuNym(もう一人の自分) 
「人ノ生」じん・の・せい

私は2023年6月に、現代4コマ公式Xアカウントを開設し、現在もアカウント運営チーム代表として管理を続けています。

現代4コマ公式Xはこちらです。

今回は、私が管理している現代4コマ公式Xについて、

「そもそもなぜこのアカウントを作ろうと思ったのか」
「なぜ今も続けているのか」

そのあたりを書いてみようと思います。

普段なんとなく見ている人にとっては、
「毎日作品が流れてくるアカウント」くらいの認識かもしれません。

でも実際は、あのアカウントにはかなり明確な思想があります。
わりと重めの思想があります。
そして運営している私は、たぶん必要以上に重く考えています。

念のため補足しますが、
この話における「重い」とは、「深刻」という意味ではありません。



①そもそも「現代4コマ」とは何か


「現代4コマ」は、いとととさんが創始した表現です。
キャッチフレーズとして度々使用されるのは、「マンガに囚われない新たな4コマ」「これ、4コマか?」など。

従来の4コママンガにある、
「4つのコマが並んでいて、起承転結があって……」
みたいな常識を軽々と飛び越えて、
コマ割りや“4”という数字の捉え方そのものを解体し、再発明する
そういう発想で出力される、かなり自由で、かなり現代アート寄りの4コマです。

ただ、ここが重要なのですが、
現代4コマはいとととさんだけに制作が許されたコンテンツではありません

いとととさんは、ハッシュタグ「#現代4コマ」を付けて、
思いついた人なら誰でも現代4コマを作ってほしい、という形で発信してきました。

自分ひとりのブランドとして囲い込むのではなく、
他者を巻き込んでムーブメントにしていく。
その選択が最初からされていたんです。

私は、そのムーブメントに巻き込まれたうちの一人です。


②公式Xを作ろうと思った理由


私が現代4コマ公式Xを作ろうと思ったきっかけは、
「これ、ちゃんと“現役のコンテンツ”として回し続ける場所が必要では?
と思ったことでした。

当時、いとととさんに
「現代4コマの公式アカウントを作りませんか」
と提案したところ、
すでにたくさんのXアカウントを管理されていたこともあり、
「これ以上はちょっと難しい」というお返事でした。

それなら私がやります、となって、
現代4コマ公式Xは私が作って管理することになりました。

現在は稼働3年目
スタッフは私を含めて4人
そしてフォロワー数は、ようやく2000人を突破しました。
(2026年4月時点)

このアカウントでは、現代4コマの「4」にちなんで、
1日4回、4時間おきに、Googleフォームで募集したみんなの現代4コマ作品を投稿しています。


数字に寄せた結果、運営側は毎日ぶんの予約投稿に追われており、たまに正気を失います。

冗談はさておき、
最初は最中猫さんの二人体制でやっていましたが、
今はトウソクジンさんなむさんを含めた4人。

うちのスタッフは社会人の割合が多いこともあり、
手前味噌ではありますが、連絡や相談がもつれにくい、チャットで話題が逸れにくい、各自にフラットな視点がある、いわゆる知性集団だなと思います。
(私はだいぶパッション型ですが)

本当にいつもスタッフには助けられています。


③私が恐れていたのは、「オワコン化」だった


私が公式SNSアカウントが必要だと思った理由は、
本業でアニメーションの仕事をしてきた経験にも由来しています。

私の狙いは一言で言うと、
現代4コマを一過性のネットミームで終わらせないことでした。

もっと雑に言うと、
オワコンにさせたくなかった

例えばアニメやマンガの企画って、
TVアニメが放送・配信されてるってだけで、実はかなり強いわけです。

どんなに昔からある作品でも、
今まさに放送枠があり、視聴の導線が生きていれば、
世間からは「現役のコンテンツ」として認識されやすい。

サザエさんも、ドラえもんも、ちびまる子ちゃんも、クレヨンしんちゃんも、
原作者が他界していてもなお、国民的な“現役”コンテンツとして存在している。
それは作品そのものの強さだけでなく、
放送枠というエンジンが回り続けているからだと思っています。

私は、現代4コマにもそれが必要だと考えました。

常に稼働しているプラットフォームがあり、
常に新着コンテンツがあり、
「このジャンル、今もちゃんと動いてるんだ」
と思ってもらえる状態をつくること。

それができれば、現代4コマは単発の流行ではなく、
“今もファンと作家が複数関わり続けているジャンル”として見せられるはずだと考えたのです。


④創始者だけに背負わせないためでもあった


理由はもう一つあります。

いとととさんは、現代4コマだけに日々を費やしているわけではありません。
お仕事もされていますが、他にもさまざまな表現を絶えず生み出していて、日常をエンタメに変換するアイデアを次々に発表している前衛芸術家です。


だからこそ私は、
いとととさんが現代4コマ以外の活動に夢中になっている時でも、現代4コマが“常に動いている”状態が必要だと思いました。

創始者本人が、
「現代4コマも押さなきゃ……」
とノルマのように抱え込む構造は、あまり健全ではないです。

むしろ、創始者以外の誰かが公式Xを管理して、現代4コマを自発的に押していく体制のほうがメリットが大きい。
そのように考えました。

さらに、
“いとととさん本人ではない人が管理している公式アカウント”
という構図そのものにも意味があるとも思っていました。

それは、
現代4コマが創始者だけの持ち物ではないことを示すためでもあり、
いとととさんの過度な神格化を防ぐためでもあります。

最初期はアカウントプロフィールにも「有志によりボランティアで運営中」と書いていたほどです。

ジャンルが広がるには、
「この人だけのものじゃない」と見えること
が、案外大事です。
これは、私といとととさんの間で共有できている最も重要な思想の1つだと思います。


⑤原宿の合同展、そして1000フォロワー突破


2024年の夏には、原宿で現代4コマオールスター展2024という合同展も企画主催しました。
この頃にフォロワー数は1000人突破


公式Xは、
1日4作の常設投稿アカウントであるだけでなく、
イベントの告知アカウントとしても機能するようになっていきました。

つまり、
「現代4コマの最新情報を知りたいなら、とりあえずここをフォローしておけばいい」
という位置づけに近づいていったわけです。


……と、ここまでは割ときれいな話です。
ここから先は、運営の現実の話になります。


⑥稼働2年目、現れた“うれしい偏り”


アカウント稼働から2年目に突入して、
みんなから提出される作品に、ある偏りが見えてきました。

それは何かというと、
常連作家の存在感がかなり強くなってきたことです。

私たちが今Googleドライブで管理している投稿応募作品の総数は4444件超え。去年の時点でも3000件超え。
数字だけ見ると、かな~~~り、景気がいい。

ただし、特定の数人の作家が大量に新作を寄稿してくださるケースが多くなり、結果として、

「ストックはある。でも作家の偏りが強すぎて、このままだと同じ人の作品ばかり連続投稿することになる」

という事態が発生しました。

これはうれしい悲鳴です。
悲鳴ではあるけど、かなり本気の悲鳴です。

私たちは極力、
公平性やバリエーションの観点から、
1日の投稿が同じ作家ばかりにならないように気をつけていました。
ですからこの問題は、スタッフ全員にとってかなり悩ましいものでした。

(※話はまだ途中です!常連作家のみなさんは、気にせずそのままの勢いで提出を続けてください!辞めないで!お願い!)


⑦旧作再投稿という選択


スタッフ間での相談の結果、
「過去に一度投稿した作品も風化させたくないよね」
という意図も含めて、

旧作の再投稿も高頻度に混ぜながら、作家のバリエーションを保っていこう

という方針になりました。

実は2024年時点で存在していた企画でしたが、
新作を捌く方が優先と考え、長らく放置していたゆるい企画だったのです。それを、
たまにではなくほぼ毎週稼働させていこうということになりました。


これは理屈としてはめっちゃ自然で真っ当。

  • 良い作品は、一回流れただけで消えてほしくない。

  • Xのタイムラインは交通量も流動性もエグい。

  • 2025年にフォローしてくれた人は2023年の作品を知らないかもしれない。

  • 見逃していた人に再び届く機会があっても良い。


でも、やってみると別の問題も見えてきました。


⑧フォロワー増加、完全停滞


旧作再投稿+新作投稿の体制を続けた結果、
それが直接の原因だったかは断言できませんが、フォロワー数の上昇がかなり鈍化しました。

2024年末頃、
「開設2周年である2025年6月までに2000人」
という目標を立てていたのですが、そう上手くはいきませんでした。

最初の1年で1000人を突破した頃の勢いと比べると明らかに停滞していることが、私にもわかるほどだったのです。

しかも、
2024年のオールスター展のような大規模な合同展のようなイベントは、毎年必ず開催できるわけではありません。
現代4コマは法人ではありません。
個人の創作意欲だけが資本の芸術です。

そうなると、公式Xは

  • 1日4回作品が投稿される

  • イベントがあれば告知する

  • でもイベント頻度は下がっている

という状態になっていきます。

これだけだと、新規作家の参入も増えにくいし、
何より “今盛り上がっているコンテンツ” に見えにくい。

気づけば、私が一番恐れていた
「現代4コマのオワコン化」
が、このアカウントの低迷によって可視化されかねない状況になっていました。

実際には熱心な作家達がいつも小さなコミュニティ内で沢山盛り上げてくれようとしいて、活気はあったのです。
だからこそ申し訳なかった。

エンジンが弱い車はどんなに良いパーツを組んでいてもちゃんと走れません。


⑨そこで始めた、新規コンテンツ実験


このままでは良くないぞ……。

そう思って、作品の常設投稿以外にも、
新しい定期コンテンツを打っていくことにしました。

まず挑戦したのがYouTubeショート

現代4コマチャンネルを開設して、
YouTubeショートで作品紹介動画を週1投稿する試みを始めました。


「4コマ子の現代4コマPICKUP」シリーズ
再生リスト↓


企画、動画編集、投稿。
全部私によるワンオペ。
(本業がアニメ関係なので、スタッフ内で映像に一番強いのが私だった)

今振り返ると、
「その体制で週1を?」
と思うような、かなり無茶な話です。

当然ながらキャパ的に持続が難しく、本業との両立に苦労しました。
さらに追い打ちをかけるように、
音声読み上げに使っていたボイスサービスが審査制に変わり、
なんと、審査を通過できませんでした。
(※ちなみに2026年2月4日「サービス終了」したらしい…)

結果、動画内で重要な要素だった
“キャラクターの声”
を生成できなくなり、YouTubeショート計画は事実上終了。

現代4コマを終わらせたくない人間が、
別の新企画を先に終わらせることになりました。

他にも単発の企画を小出しにしましたが、大きな盛り上がりの起爆剤になるようなパワーは発揮できませんでした。


⑩チャンス到来?現代4コマ、新聞に載る


6月に2000人達成は流石にもう無理やて……
と落胆していた5月末。

いとととさんが日経MJから現代4コマについて取材を受けるというビッグイベントが発生すると、内々の連絡網でわかりました。

7月にオンラインと紙面の両方で記事が公開され、
勿論現代4コマ公式Xでも、記事リンクを拡散しました。


これが、結構な話題性を生みました。

2000人に向けて軌道を回復させるラストチャンスかもしれないと思い、現代4コマを無関心層にも見てもらうべく、
人気作品をキャンペーン的に再投稿し、
Xプロモーション機能を使用して、広告費を自腹で投入しました。



プロモの効果は、"あるようなないような" でした。
いいね数は満足いく程度まで伸びた。
でもフォロワーは2000人には到底及ばない。
もう勢いは戻ってこないのか……?

プロモで無理やり獲得したインプレッション数というフワッとした数字に踊らされるだけで、現代4コマの本来の評判を測る材料には全くなりませんでした。


これは余談ですが、
いとととさんが日経本社に取材を受けに行く際にかけてくださっていたヨングラスは、先ほどの動画で私が作ったものでした。



猛暑。そして多忙。
夏休みシーズンに展示企画は流石に今年は主催できない。

「コンテスト風の企画をやって盛り上げられないか?」
という案がスタッフ会議のなかで出て、
夏休みの宿題と題して、歩きスマホ防止啓発作品を募集する企画もやりましたが、コアな作家は盛り上がってくれたものの、現代4コマファンダムの底上げにまでは至りませんでした。

※めちゃくちゃ良い作品は沢山集まりました。別の意味で価値ある企画ではありました。


ともかく、奮闘していたのが2025年夏です。



⑪唯一今も続いている施策、それがヨンマガだった


実は、
「4コマ子現代4コマPICKUP」が長く続けられないかも
と察し始めた2025年5月頃の時点で、
もう1つの新プロジェクト始動させていました。

チームで記事連載をする企画
つまり、今まさにあなたが読んでいるこれも含めた、ヨンマガです。


現代4コマに取り憑かれた5人のライターが、
学生から社会人まで年齢もバラバラな布陣で集まり、
ローテーションで毎週金曜に1本
現代4コマに関連した記事を公開していく。

それがヨンマガです。

私には、
人の時間と労力を借りて新コンテンツを持続させるなら、
無償でやってもらうのは倫理的にアカン!
という考えが個人的にあります。

なので、ライターには
1記事あたり1400円を、私からチップで送っています。
※自分が書いた回には当然発生しません。

このシステム、めちゃくちゃ儲かる仕組みではありません。
というか普通に厳しいです。
それでも、私が始めようとしたプロジェクトに協力してくれる仲間ですから、謝礼をやっぱり送りたいと毎回思っています。


⑫ヨンマガの本質は利益じゃなかったっぽい


記事は最初の1週間だけ無料で、
その後は有料化・メンバーシップ限定公開になります。
メンバーシップ会員は現在3人

ぶっちゃけると、
大赤字です。

でも、ヨンマガの本質は利益追求ではなかったようです。

今の私がヨンマガに期待している役割は、
「現代4コマというジャンルに、毎週必ず新着の熱量を生むこと」です。

たとえ常設投稿の中で再投稿が増えて、
少しずつマンネリ化の気配が出たとしても、
毎週金曜にヨンマガという“ミニイベント”がある。


それだけで、
現代4コマはまだ動いている、
まだ誰かが考えている、
まだ広がる余地がある、

という印象を保てることに気付きました。



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