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うちマネ小話 (ALTまた入り切らなかった編)

うちマネ小話

「武元唯衣さん、未来を想像する」

 夜。

 寮。

 唯衣は。

 ベッドに転がりながら。

 今日のことを思い出していた。

『二人ともモテるじゃないですか』

『絶対いい奥さんなるし』

唯衣:「…………」

 無理。

 こんなん。

 意識するなって方が無理。

唯衣:「あかんあかん……」

 顔を覆う。

 でも。

 止まらない。

 脳が勝手に続きを作る。

(ポワワーン)

唯衣:「こらー!」

子供①:「きゃはは!」

子供②:「ママ怒ったー!」

 朝。

 リビング。

 騒がしい。

 めちゃくちゃ騒がしい。

 小さい子供二人。

 走る。

 暴れる。

 元気。

 そして。

 ソファでコーヒー飲みながら笑ってる○○。

唯衣:「○○さん!」

唯衣:「止めてぇや!」

○○:「元気でよろしい」

唯衣:「他人事みたいに言うな!!」

 夫婦だった。



子供①:「パパー!」

○○:「んー?」

子供②:「抱っこ!」

○○:「はいはい」

 ひょい。

 軽々。

 慣れてる。



 休日のスーパー。

 子供二人。

 カート。

 大騒ぎ。



唯衣:「走ったらあかーん!!」

子供①:「パパぁ!」

○○:「はいはい」

 ○○。

 片手で子供抱えながら。

 もう片方で荷物。

 強い。



 しかも。

 そのまま自然に。

 唯衣の好きなお菓子もカゴへ入れる。

唯衣:「……覚えてたん?」

○○:「好きでしょこれ」

唯衣:「っ……」

 さらっと。

 そういうことする。



 夜。

 ご飯。



子供②:「おいしいー!」

○○:「ママ上手だなぁ」

唯衣:「えへへ」

 嬉しい。

 めっちゃ嬉しい。



 食後。

 子供達も寝静まって。

 静かなリビング。

 久しぶりの。

 二人きり。



唯衣:「……寝たなぁ」

○○:「ですね」

 ソファ。

 隣。

 近い。



唯衣:「なんか今日疲れたぁ……」

○○:「一日中走ってましたもんね」

唯衣:「○○さんもやで?」

○○:「俺は慣れてるので」

 そう言って笑う。

 その笑顔。

 ずるい。



 すると。

 ○○がふと腕を広げた。



○○:「ママも抱っこしてあげるね」

唯衣:「っ……!?」

 止まる。

 心臓。

 一気にうるさくなる。



唯衣:「な、何言うてんの……」

○○:「疲れてるんでしょ?」

○○:「おいで?」

 優しい声。

 無理。



唯衣:「……ずるい」

○○:「何がです?」

唯衣:「そういうとこやって……」

 でも。

 断れない。



 唯衣。

 そっと。

 ○○へ寄りかかる。

 そのまま。

 ぽす。

 抱きしめられる。



唯衣:「っ……」

 広い。

 あったかい。

 安心する。



○○:「今日も頑張りましたね」

 頭。

 優しく撫でられる。



唯衣:「……○○さん」

○○:「はい?」

唯衣:「好き」

○○:「知ってます」

唯衣:「〜〜〜っ!!」

 無理。

 勝てない。



○○:「俺も好きですよ」

 耳元。

 優しい声。



唯衣:「……あかん」

唯衣:「幸せすぎる……」

 ぎゅ。

 服を掴む。

 離れたくない。



○○:「唯衣さん」

唯衣:「ん?」

○○:「ちゃんと甘えてくれるの嬉しいです」

 その顔。

 柔らかくて。

 優しくて。

 大好きだった。

(ポワワーン 終了)

唯衣:「…………」

 現実。

 寮。

 一人。



唯衣:「うわぁぁぁぁぁ……」

 顔真っ赤。

 枕へダイブ。



唯衣:「絶対ええ旦那さんやんあの人……」

 想像できてしまった。

 リアルに。

 幸せそうに。



 その時。

 スマホ通知。



○○:
『今日はありがとうございました』

○○:
『唯衣さんいると現場明るいので助かってます』



唯衣:「っっっ!!!!」

 致命傷。



唯衣:「好きになってまうやろぉぉ……」

 もう。

 完全に。

 手遅れだった。

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