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失敗した時に成長が始まる

ある若い社員のミスの打ち上げ

 私の勤務する会社は、製造業ですが、先日、若い女性検査員(Aさん)から重大な問題になりそうなミスに気づいたとの打ち上げがあり、担当部署の所属長(Bさん)とAさんが不良内容の説明にきました。
 幸いにして、対象製品は、出荷前で、客先流出には至りませんでした。
しかし、出荷梱包まで終了していたので、再検査には、手間のかかる手順が必要でした。
 不良発生の対応は、慌てず、冷静な判断が必要です。しかし、Aさんは動揺した様子でしたので、まず落ち着かせ、今するべき指示を出しました。
 その後、各部署の協力のもと、メドが立ち、処理は終了しました。

ミスした人の自尊心を傷つけない

 翌日、改めて、私のところへBさんとAさんが謝罪に訪れました。
 ミスの原因と今後の防止策の説明を受けました。端的に言えば、Aさんが決められたルールを遵守していなかった事が主な原因で、その他に、偶発的な事が重なり発生に至ったとの事でした。
 不良発生は複数の事柄が重なり、発生することが多いものです。
 Bさんは、Aさんに対してミスをした事には反省を求めました。
 しかし、もう一つ重要な事をAさんに伝えました。
 「早く打ち上げてくれて、ありがとう。すごいよ。」
 迅速に報告した事を評価して、Aさんを褒めたのでした。
 
ミスの打ち上げは、勇気がいるもので、特に、はっきりミスしている確証がなく、モヤモヤしている場合は、「まあ、いいか。」で済ませる人もいます。しかし、Aさんの打ち上げで、大事に至らず収束したのも事実です。
  Bさんは私より社歴の長いベテランの検査マネージャーで、部下からの信頼が厚いと私も評している人です。日頃から、所属人員に冷静に接して、ミスが報告できる雰囲気があったのではないでしょうか。
 逆に、ミスを犯した部下に「お説教的指導」で叱責し、部下の自尊心を傷つける上司の部署はミスが減らないことは、私は、経験上判っています。

ミスは組織の新たな課題の発見

 確かにミスはネガティブな印象がありますが、ポジティブに捉えれば、
組織を強くする機会であると言えるのではないでしょうか?
 絶えず組織が成長する事は、企業にとっては不可欠であり、働く人員にとっていろいろな意味でプラスになる事は間違いないでしょう。
 ミス(失敗)は誰でも起こす物だと認識して、公正な検証と分析を組織的に実行し、ルールのアップグレードが必要です。
 日頃から地道に活動して行くことが大切だと、改めて感じました。
 ちなみに、今日も、Bさんの指導のもと、Aさんは、より懸命に業務に励んでいるように私の目には映りました。

 あなたの職場では、ミスをどのように捉え、どのように対応していますか?


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