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科学とロマンの歴史:「ネス湖の怪物」

お世話になっております。

​今回は世界で有名で、数多くの議論が飛び交った歴史を持つ未確認生物「ネッシー」について書き綴ります。


​1. 「ネッシー」という怪物

​​舞台はイギリス・スコットランド北部、険しい山々に囲まれた細長い湖「ネス湖」。
この湖で古くから目撃されてきた未確認生物(UMA)がネッシーです。

​多くの場合、ジュラ紀に生息していた首長竜「プレシオサウルス」のような姿をしており、長い首と樽のような胴体、そして水面から突き出るいくつかの「コブ」が特徴とされています。

​その歴史は古く、最初の記録は西暦565年、アイルランドの聖職者コロンバがネス湖で怪物と遭遇したという伝説にまで遡ります🤔

​しかし、この怪物が「世界のアイドル」として一躍大ブームとなったのは、1933年のことでした。ネス湖周辺の道路が整備され、交通量が増えたことで、旅行者による目撃証言がメディアを賑わせるようになったようです!

​2. なぜ世界はこれほど「ネッシー」に熱狂したのか?

​ネッシーが世界的な社会現象となった背景には、人々の欲望、メディアの戦略、そして「稀代の捏造事件」がありました🤯

​世界を騙した「外科医の写真」と、その裏の復讐劇
​ネッシーと聞いて、誰もが思い浮かべるあのモノクロ写真があります。
水面からひょっこりと長い首を持ち上げた、通称「外科医の写真(1934年)」です。

​長年「決定的な証拠」とされてきたこの写真ですが、撮影から60年が経った1994年、関係者の一人が死の間際に衝撃の告白をしたそうです…。

​「あの写真は、おもちゃの潜水艦に粘土の首を乗せたミニチュアだった」

​メディアへの「復讐劇」でした。
デイリー・メール紙に雇われてネッシーを探したものの、偽の足跡を掴まされて大恥をかかされたハンターが、同紙を罠にかけるために仲間と仕組んだ大人のジョーク(いたずら)だったのです。「社会的信用があるから」という理由だけで、撮影者として名前を使われたのが高名な医師ウィルソンでした。

​観光ビジネスと大衆の願い
​それでも、ブームは止まりませんでした。
1930年代の不況にあえぐイギリスにおいて、ネッシーは最高のスリルと娯楽でした。

地元は観光客で溢れかえり、ホテルや土産物店は大繁盛。「ネッシーがいてくれた方が、みんなが幸せになれる」という大衆の無意識の願いが、嘘を真実へと仕立て上げていった経緯がありました🤔

​3. 科学が下した「冷徹な結論」

​21世紀に入り、現代の最新科学はネス湖に対して極めて冷静な答えを下しました。

・​環境DNA調査(2019年)
ニュージーランドの研究チームが、ネス湖のあらゆる場所から水を採取し、そこに残された生物の遺伝子を分析する「環境DNA調査」を行いました。その結果は冷酷なものでした。

​・恐竜(首長竜)のDNA:検出されず

​巨大なサメやチョウザメ、ナマズのDNA:検出されず

​最も多く検出されたもの:膨大な量の「ウナギ」のDNA

​科学者たちは、目撃された長い首の正体は「極端に巨大化した大ウナギ(オオウナギ)」、あるいは波や流木の誤認である可能性が極めて高いと結論づけました😳

​さらに生物学の観点からも、1頭の生物が何百年も生き続けることは不可能なため、種を存続させるには数百頭の群れが必要ですが、ネス湖のエサの量(生態系の規模)ではそれだけの巨体を養いきれないことが証明されています。

​4. 日本にも上陸した「〇ッシー」ブームの狂騒

​世界を揺るがしたネッシー熱は、海を越えて昭和の日本にも凄まじい勢いで上陸しました。

1970年代、日本の湖でも「我が街のネッシー」を探そうと、日本全国で「〇ッシー」ブームが巻き起こった時代がありました。

​・イッシー(鹿児島県・池田湖)
巨大な黒い影や、水面を走る謎のうねりが度々目撃され、現地には今もイッシーの石像が建てられています。

​・クッシー(北海道・屈斜路湖)
ボート並みの速度で泳ぐ謎の物体が目撃され、当時のメディアを大いに沸かせました。

​さらに、後に東京都知事となる石原慎太郎氏が隊長となり、1973年に「国際ネッシー捜索隊」が結成されたことも語り草です。

数億円とも言われる予算を投じ、日本製の最新魚群探知機(ソナー)や水中カメラを携えてネス湖へ乗り込んだ大捜索は、当時の日本中をワクワクさせました。

​結果的に怪物は見つかりませんでしたが、日本人も「未知なる水底のロマン」を愛していたかを物語る、愛すべき歴史の1ページです☝️

​5. それでも、水底の暗闇に「夢」を見る

​科学は「ネッシーはいない」と告げました。

​それでも、科学には「悪魔の証明」という壁が存在します。
「いること」を証明するのは簡単ですが、「絶対に1頭も存在しないこと」を100%証明することは不可能!

​ネス湖の水は、周囲の泥炭(ピート)が流れ込むため、極めて濃い茶褐色をしています。
水中は数センチ先すら見えない暗黒。さらに水深は最大230メートルを超え、底には今なお全容が解明されていない水底の洞窟があるとも言われています🤔

​「この科学の光が届かない暗闇の隙間に、もしかしたら何かがあるのかもしれない」

​ネス湖のあの濁った冷たい水には、人の想像力を無限に刺激する絶妙な「余白」が残されているとも言えるかもしれません😊

​6. まとめ

​ネッシーの正体は、精巧に作られたおもちゃであり、波のいたずらであり、巨大なウナギだったのかもしれません。

​しかし、1930年代の不況下で世界中の大人たちに夢を与え、経済効果も生み出したのも事実です☝️

ネッシーは存在しないと立証されましたが、
ロマンのあるお話は、ついつい惹かれてしまうのは人の性でしょうか😅


最後迄、お読み頂きありがとうございました🙏

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