3ヶ月後、中等度失語症の方に起きた変化とは?
ある利用者の方は、塗り絵を家で丁寧に仕上げてきてくださり、
それを毎回スタッフや利用者の皆さんに見せることを楽しみにされています。
「ここがうまく塗れたんです」
そんな一言から会話が生まれ、利用者の皆さんとのやりとりが自然と広がっていきます。
その時間は、その方にとっても利用者さんにとっても、穏やかで大切な交流のひとときでした。
その近くに、中等度失語症の利用者の方がいました。
以前は、周囲の会話に目を向けることは少なく、遠くを見つめていることが多い方でした。
話しかけても、関わりに入ることはほとんどなく、距離を保つような雰囲気もありました。
しかし、ある変化が起こりました。
3ヶ月が経ったある日。
その方が、ふと塗り絵のやりとりを見ながら、
「す、、、ご、、い、、 で、、す 」
と、ゆっくりではありますが、自ら言葉を発したのです。
その一言は、とても小さな言葉かもしれません。
けれど、その場にいた人にとっては大きな意味を持つ瞬間でした。
その人がその場に関わろうとした瞬間に立ち会えたことの尊さを、あらためて感じ、心から感謝しました。
言葉は、いきなり完成された形で出てくるものではなく、
その人の中にある「見ている」「感じている」「気になっている」といった小さな反応が、時間をかけて少しずつ形を持っていくものだと思います。
今回の「すごい」という一言も、
単なる発話の回復というより、
その場の空気や他者への関心が、外に向かって開かれた瞬間だったように感じました。
こうした小さな変化は、見過ごしてしまえば気づかないほど静かですが、
関わる側にとっては、やさしさとあたたかさが広がっていきます。
そして何より、
「関わり続けること自体に意味がある」ということを、
あらためて教えてくれる出来事でした。
今日もお読みいただきありがとうございました。スキやフォローとても励みになります。いつも本当にありがとうございます。
今日も自分に優しく。人に優しく。
素晴らしい1日になりますように✨️
#言語聴覚士 #デイサービス #失語症 #コミュニケーション #リハビリ #高齢者ケア #小さな変化 #気づき #ケアの記録 #変わる瞬間に立ち会えた奇跡 #みんなが主役
