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弱かったあの子が、気高く尊い女の子になるまで👧💐


リレーが始まる直前。
長女は私の目をまっすぐ見てこう言ったんです。

「絶対に勝つところを見せるからね‼️」


かっこよかった。誇らしかった。
同時に、少し信じられない気持ちもありました。
だってこの子は、ついこの間まで
「そういう子」だったから。




長女は1歳半と2歳のとき、気管支喘息と肺炎を拗らせて入院したことがあります。

小さい頃から表情が薄く、あまり笑わない子でした。

感情そのものが、うまく外に出てこない。

年子の妹として生まれてきたこともあって、

正直、泣いてもすぐには構ってあげられないことが多かったんです。

上の子の赤ちゃん返りに手一杯で、

長女の「泣く」はいつも後回しに。

入院してからは、不安や辛さが「怒り」という形で出やすくなったようにも感じていました。




運動会でも、それは変わりませんでした。

かけっこの前、名前を呼ばれても返事をしない。

よーいドンの合図が鳴っても、走らない。

ダンスの隊形に並んでも、ただ棒立ちのまま。


毎年、同じ光景。

私はいつからか、「この子はまだ、殻の中にこもってしまっているんだ」

そう思うようにしていました。

「そういう子」なんだって。


無理にそこから引っ張り出そうとせず、

いつか自分から殻を破る日を待とう、と。

焦っても仕方がない。

そう自分に言い聞かせていました。

・・・・・

そんな長女が、保育園最後の運動会で、年中・年長合同リレーのアンカーに選ばれました。



正直、最初は聞き間違いかと思って。

実はお兄ちゃんも去年、同じ赤組のアンカーを務めていて。

「まさか、あの子が」という驚きが大きすぎて、

つい「えー、嘘でしょ」と茶化すように言ってしまいました。

あれは今でも後悔・・・。信じてあげればよかったな。





運動会本番。

長女はずっと笑顔でした。

緊張している様子はあっても、そこには確かな自信があって。

心から運動会を楽しんでいるように見えました。


かつて棒立ちだったあの場所に、

まっすぐ前を見て立つ長女がいる。



迎えたリレー本番。

長女は、宣言した通りに勝ちました。

バトンを受け取り、

まっすぐにゴールへ走り抜けていく。


その後ろ姿を見ながら、

私は「感動」という言葉では足りないくらいの気持ちで

いっぱいになっていました。

うまく言えないけれど、体の奥からこみ上げてくるものがありました。

この子はもう、あの頃の弱かった女の子じゃない。


感情を出せなかった赤ちゃんが、

泣いても構ってもらえなかった年子の妹が、

入院を乗り越えたあの子が


——強くなって、気高くて、尊い女の子に育っていました。




来年の春からは、

長女も小学校生活が始まります。

不安がないと言えば嘘になります。


でも、あの日リレーを走り抜けた長女の背中を思い出すたびに、

きっと大丈夫だと思える。


殻を破るタイミングは、

その子によって全然違う。

焦らせなくてよかった、

待っていてよかった。

そう心から思える一日でした。



#子どもの成長を感じるとき



子どもの成長は、それぞれ。

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