バッテリー交換とメキシコの風(1,156文字)
iPhoneも機種変更して3年を越えると、育ち盛りの子供の腹ぐらいバッテリーの減りは早いし、
使ってるとインフルエンザに感染した俺の額ぐらい熱を持つし、
そうなると動作は嫁さんの運動神経ぐらい不安定になるしで、全くもってええことが無い。
「そうだ、バッテリー交換に行こう」
どこぞの鉄道会社のキャッチコピーみたいなものが頭をよぎった瞬間、家から自転車で15分ぐらいのモバイルショップに在庫確認と交換の予約をした。
何せ2週間後にはドラゴンクエストウォークのリアルイベント「ドラゴンクエストウォーキング〈中部〉」に行くってこともあり、「バッテリーは大事やんな」と自分に言い聞かせ、小遣いの中から予算を切り盛りした。
あぁ、栄一が一人消えていく…
そんなわけでドラゴンクエストウォークを起動して、ウォークモードに。自転車に乗ってモバイルショップへ向かう。到着するとバッテリーは83%から58%になっていた。
たったの15分で25%も減ったのである。古くなったバッテリーが悪いのか、ドラゴンクエストウォークが悪いのか、それは定かではない、
ということにしておく。
モバイルショップでiPhoneの設定からバッテリーの状態を見てもらうと「よくこの状態で使ってましたね。急に電源が落ちたりしませんでした?」などと言われた。
俺の脳内で、和田アキ子が「だってしょうがないじゃない」を歌い始めた。
続けて「笑って許して」まで歌おうとしやがったので、脳内警備員が4人がかりで和田アキ子をステージから叩き出した。
1時間ほどで交換が終わるってことで、そこから徒歩数分の図書館へ借りてた本を返しに行き、気になってる本をチラ見してると、あっという間に時間は過ぎていた。
モバイルショップに戻ると交換は終わっており、新品のバッテリーを搭載したiPhoneが戻ってきた。
店の人に「古いバッテリーは持って帰りますか?」と聞かれ、内心では「そんなもん、何に使うんじゃい!」と思いつつ
「いえ、廃棄してもらえるとありがたいです」と、大人として、社会人として、善良な市民を装う者として、差し障りのない返答をしておいた。
店を出てドラゴンクエストウォークを起動、ウォークモードにした後、液晶の明るさを完全完璧フルマックスで明るくし、自転車で来た道を帰る。
行きと同じく15分ぐらいで家に到着してバッテリーの減りを確認すると69%から65%に減っていた。
「4%しか減ってないやん! ビバ、メヒコ! ティグレエンマスカラド!」と、メキシコでプロレスを観てるかのような歓喜の声が、脳内で大きな渦となっていた。
心の中にメキシコの風を感じた。
メキシコ、行ったことないけど。
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正直、おっさんが舞い上がります。
