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ripe_tern7383
10:00、凪の終わり。何もしない贅沢が、私に教えてくれたこと
10:00。静かな光の中で
「10:00」
時計の針が、二桁の数字に重なる頃、私はゆっくりと目覚めた。
昨日までの焦燥も、明日への不安も、この部屋の空気には混ざっていない。
ただ、穏やかな時間だけが流れている。
「今日は、とても穏やかに過ごせました」
そう口にできることが、これほどまでに贅沢で、尊いことだとは。
嵐のあとの、本当の休息
ここ数週間、私はずっと「非日常」の中にいた。
晴れ舞台、強い風、そして自分自身の内側に渦巻くネガティブな感情との格闘。
けれど、今日という日は、それら全てを洗い流してくれるような、優しい雨上がりの午後のようだった。
行政書士のテキストも、電験三種の回路図も、今日はただそこにあるだけの風景として眺める。
「頑張らなければならない自分」を一度脱ぎ捨てて、「ただ存在している自分」を許してみる。
そんな空白の時間が、摩耗した心に潤いを与えてくれる。
0から1へ、また歩き出すために
この穏やかさは、停滞ではない。
次の一歩を踏み出すための、大切な「調律」の時間だ。
自分を幸せにすると決めたあの日から、私は少しずつ、自分の機嫌の取り方を覚え始めている。
一歩一歩。
明日はまた、仕事や勉強という日常が戻ってくるけれど。
今日のこの「穏やかさ」を胸の奥に忍ばせておけば、どんな風が吹いても、私はまた私の中心に戻ってこれる気がする。
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