AIを使って研究業績リストを一瞬で作成
研究者は助成金の申請、奨励賞への応募、役職への応募で論文業績リストの提出をしなくてはならない機会がしばしばあると思います。ただ論文業績リストは毎年更新されますし、共同研究などもやっていると自分の共著の把握もだんだん困難になってきますよね。そのような忙しい先生のために効率的な漏れのない論文業績リストの提出の方法を解説します。
以前こちらで記事にした時はChatGPTのコンテキストウィンドウが小さくて正確性が高くなかったので、業績が20編程度の場合にしか対応が困難だったためZoteroを中心としたやり方を記載しました。現在はコンテキスト長が長くなりタスクの正確性も増したので今回はAIを使ったやり方をメインで解説します。
ステップ1: Pubmedで自分の名前を検索
最初のステップは、自分の業績を検索することです。このためには、医学の文献データベースである「Pubmed」を利用します。Pubmedで自分の名前を検索し、自分が著者として名を連ねている全ての論文をリストアップします。同姓同名で重複がある方は施設や共著者で絞る方法をお試しください
ステップ2: リストを保存
検索結果が表示されたら、検索窓の下にある"Save"を押してそのリストを「Section "All results"」、Format "Summary (text)"」で保存します。Formatはニーズに応じて詳しい著者情報も含まれる"Pubmed"や表形式がよければ"csv"も選択できます。

ステップ3: AIにリストのテキストファイルをドラッグ&ドロップ
次に、GPT-5.2ThinkingもしくはGemini3Flash Thinkingに先ほど保存したテキストファイルをドラッグ&ドロップします。
ステップ4: 業績集に必要なスタイルを指定して出力
申請のテーマのみに論文を限定したり、全著者数における自分の番号を追記する、筆頭著者だけにする(これはPubmedで「名前 [1au]」で検索できますが)、もしくはサンプルとして示されている例を入れて「このスタイルに合わせて」と依頼することで業績リストがあなたの希望する形式で出力されます。
Corresponding authorとして提出している論文に印をつけるのだけはちょっと大変で以下のような方法を取る必要があります。
"Pubmed"形式でダウンロードして自分のメアドが記載されているものをピックアップ(必ずコレスポのメアドが記載されているわけではないので注意。また2014年以前は複数所属施設に対応していないため第一著者と責任著者の所属が違うと拾えない)
GPT-5.2Thinkingにリストを渡して、Web検索して論文を確認して責任著者として自分のメールアドレス(過去のアドレスの含めるのが大事)が記されている論文をピックアップしてもらう
教授選では雑誌のIFを求められる場合も多いようなのでIFをWeb検索して入力してもらうのもありかもしれません。
これ、研究業績をまとめるのにすごく役立つ。
— わたヤク@AI臨床研究 (@ai_biostat) January 10, 2026
論文のタイトルだけ入れたExcelをChatGPT 5.2 Thinkingに投げれば、他の書誌情報を全部埋めた状態で返してくれます。
IFや総被引用数も一緒に書いてくれるのが大助かり。 DOIも出力してもらえば、リンクから飛んで最終チェックも可能。 https://t.co/o5ckL3IXTq pic.twitter.com/M9MtZc3f4K
ステップ5: 自分の名前の太字化、下線を引く
最後に、Wordに貼り付けてから「置換」で自分の名前表記を検索して書式を太字、下線を指定して置換します(AIにhtmlで出力してもらってそれをWordに入れるでも良いと思います)。
以上が、AIを使って論文の業績集を出力するための手順です。一見面倒な業績集の作成も、AIを利用すれば、簡単に行うことが可能です。ぜひ試してみてください。
