【試し読み】「彩ふ読書会」主催者に聞く20の質問
来月12/1の文学フリマで頒布する新刊の一部を試し読みとして公開します。出店の詳細については以下の記事に書いています。
試し読み
新刊は、2017年から7年間、累計270回開催された「彩ふ読書会」の主催者の方(のーさん)に、読書会にまつわる20の質問をぶつけて答えてもらったインタビュー本です。この記事では、4つの質問&回答を抜粋して掲載します。
※聞き手の発言を「――」(ダッシュ)で表現しています。
Q1:読書会をはじめたきっかけは何ですか?
自分がはじめて参加した読書会がすごく面白くて、この会すごいなって思ったのがきっかけですね。毎回参加してたんですけど、自分の仕事の都合で、その読書会が開催される土曜日が仕事になってしまって。これ以降参加できないってわかって、じゃあ自分で作ろうか、みたいなところから読書会をはじめました。
――そこがスタートだったんですね。読書会にはじめて参加するまでの経緯について、くわしく聞いてもいいですか。
どこから話そうかな。まず、本を読みまくった時期が2015年にあったんです。年末年始の3日間ぐらい、インフルエンザで何もできずに時間を持て余してて。その時ちょうどしゃべくり007で、本を紹介するコーナーをやってたんですよ。で、くりぃむしちゅーの有田が乾くるみ「イニシエーション・ラブ」のラストがすごい、みたいな紹介をしていて。
どんな小説なんやろうって気になって、読んだら、面白くって、1日で読み終わっちゃって。で、せっかくやったら、この休みの間に一気に色々本読んでみようと思って、読書にはまった感じですね。で、そこから毎日のように本を読んで、読書メーターってWebサービスで読書記録をつけてました。
――読んだ本とか感想を記録できるんですよね。
そう。それで、読書メーターって「イベント一覧」っていうページがあるんですよ。コミュニティとかイベントっていうのがあって、そこ見たら「読書会」っていうものがあって。参加してみようかなって思ったのが、1番最初のきっかけなんですけど、やっぱり「ネットの集まりって怖い」っていうイメージがあったので、なかなか踏み切れなくって。
でも、本について語り合ってみたいところもあって、色々調べたんですよね。読書メーターとは関係ないところで、ウェブ検索して、読書会を見つけて、そこのレポートをひたすら見てたけど、申し込みがなかなかできないっていうのが半年ぐらい続いて、ようやく参加してみたっていうのが最初の参加でした。
――その読書会が本当に楽しかったってお話でしたね。
そうですね。そこには1年通ってたんですけど、もし仕事の都合で参加できないっていうのがなかったら、5年でも10年でも、もう、そこにずっと参加してたかもしれないぐらい。
そこの読書会のサポーターをやってたんですけど、読書会の運営の仕方も、そこで学ばしてもらってました。で、仕事の都合で参加できなくなったから、自分で作ろうと。色々と場所探しをしたりして、彩ふ読書会がはじまったのが2017年の11月でした。
Q5:コロナ禍で読書会はどう変わりましたか?
まず、コロナ禍の間はオフライン読書会が開催できなくなりました。「このままずっとオフライン読書会が開催できなくなったら」という不安はありましたね。コロナ禍に突入直後は1~2ヶ月くらいでおさまるかなと思ってて、休止ではなく一時的な「中止」の判断をした覚えがあります。その後ニュースなどを見ているうちに「これは長期的に無理そうだぞ」と気付いて休止にしました。
コロナが落ち着いたら再開するつもりではいましたが、第何波と報道が出るたびに「まだしばらく再開できそうにないな…」と気力を削がれていく感じでした。コロナが明けてからようやく再開できて、今年になってからほんまにもとの状態に戻ってきた状態ではありますね。
再開してからは「年齢層が上がったな」って感触がありました。コロナ前までは、20代~40代ぐらいの人が集まってたんですけど、コロナ後になってから50代~60代の方が結構増えて、一気に年齢層が上がったなっていう印象です。
――その変化はどうして起こったんでしょうか。
オンライン読書会の影響かなって思ってます。若い方はオンラインで読書会をやってる人が増えてきてるので、直接会って話がしたいっていう年代の方は少し上の世代が多い印象です。
――若い方は、オンラインでのコミュニケーションにすぐ適応した感がありますね。
でも最近はまた、20代の方や大学生の方も参加してくれるようになってますけどね。
Q12:読書会を運営するうえでこだわっていることは何ですか?
こだわってるのは、身内ノリにはならないように気を付けてることです。たとえば「毎回同じ3、4人が集まってやってて、その人たちだけにしかわからない話をしてる」とかにはならないようにしたいというところがあって、常に初めての方も受け入れる体制にしてます。風通しがいい会にしたいって意識がありますかね。
――結構、グループ分けとかも気を遣ってやられてますよね。
そうですね。「この人とこの人の推し本が近かったりとかしたら、次同じ会に参加したら、同じグループにちょっとさしてもらおうかな」とか考えたりはしてますね。それがきっかけで交流持てたりとかしたらいいなって思ったりとか。あとは、2回目に来てくれた人は、1回目にグループが同じだった人とできるだけ一緒にするとか。
――結構その辺の配慮のおかげで、2回、3回来る人が定着しやすい仕組みになってるなって見てて思いますね。
そうですね。やっぱ2回目参加した時に、1回目の人と顔を覚えてると、ちょっとほっとするというか。知らない人ばっかりな場所から、知ってる顔がいるようになるっていうのが安心感にはなるんで、アウェーからだんだんホームに近づいていくような感じですよね。
それこそずっと言ってますけど、居場所的な感じにできたらいいなっていうのは思い続けてるところではあります。
Q14:読書会の開催レポートの必要性は何だと思いますか?
読書会に参加したことがない人が、雰囲気を知る材料として大事ですよね。私自身が読書会に最初に「参加しよう」と思ってから参加までに半年かかったんですけど、その時にほんまにずっとレポートばっかり読んでたんですよね。
この会はどういう雰囲気なのかとか、怪しくないかとか。あとは写真が載ってれば、その人たちの年齢層とかわかるわけですよね。参加するかどうかは、そうしたレポートを見たりして、結構判断されるので。レポートは、参加してた方向けというよりは、まだ参加したことのない人向けに、わりと作ってるところがある。
あとは、自分が参加した会のレポートってのは結構読むと思うんですよね。そこは唯一、読書会のあとに私からコンタクトが取れる機会なので、なるべく余力がある時は、レポート内で推し本の説明と、参加してくれてありがとうございましたっていうメッセージをその方に向けて作ってるところはありますね。
――確かに僕も、自分が参加した回はレポートがあったらすぐ読んでます。あと参加者が書いてくれることもありますよね。
あれは主催目線だとすごくありがたいし、嬉しいですね。極端な話、主催が書くレポートでは多少盛ったり、嘘を書いたりできちゃうじゃないですか。だから参加者が書いてくれたレポートって、信頼性がすごく高いというか。あと参加者が書いてくれたことで、この方も読書会を楽しんでくれてたんやなっていうのがわかるんで、すごい嬉しいですね。参加者からのレポートはできるだけ全部拾って紹介してます。
※試し読みはここまでです。もし興味を持っていただけたら、文学フリマ当日にぜひ【M-59】のブースまでお越しください!
新刊に載っている20の質問は以下の通りです。約20,000文字の読み応えあるボリュームになっているかと思います。

文フリのマップ確認ヨシ!
— shikada@12/1文フリ東京M-59 (@shikada_g) November 12, 2024
12/1当日はお世話になってる彩ふ読書会のブース(M-59)で売り子やってます https://t.co/a5yUXp6cWY pic.twitter.com/Iw6PRzK1E9
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最後までお読み頂きありがとうございました!