9歳で見た才能が、12年後に音楽になった。——Tom Misch & Yussef Dayes『What Kinda Music』
2018年夏、ロンドン。MischとDayesは南東ロンドンの同じ地域で育ち、Mischは9歳の頃、学校の才能発表会でドラムを叩くDayesを初めて見た。 その後何年も互いを気にかけながら、2018年のMischのデビュー作『Geography』のローンチパーティーで出会った瞬間、創造の火花が散った。 
その夏、スタジオに入って軽くジャムしてみよう——そこから音楽が速く、激しく流れ出した。 2020年4月24日、Blue Note RecordsとCarolineからリリースされた。
Tom Misch & Yussef Dayesというふたり
「ミュージシャンとして、自分を高め、挑戦させ、より良くしてくれる同輩を常に探している」とDayesは語る。「Tomにはすぐにそれを感じた——とても才能のあるミュージシャンで、とても多作だった」。 
Mischはネオソウル・エレクトロニックムーブメントの旗手、Dayesはソウルからグライムまで幅広く活動するジャズドラマー。 
「Yussefはもっと実験的な背景を持っていて、ルーズでクレイジーなアイデアをたくさん持っている。僕はキャッチーなメロディの書き方を知っていて、面白いコード進行とポピュラーソングの形式への理解があるから、そのアイデアを整理してアクセシブルにしたんだと思う」 とMisch。
『What Kinda Music』という一枚
2020年4月24日リリース。Beyond the Groove / Blue Note Records / Caroline。全12曲。録音:Unwound Studios(ロンドン)、Echo Zoo Studios(イーストボーン)。一部の曲は完全な即興演奏で録音された。 
ゲスト参加:Freddie Gibbs(「Nightrider」)、Rocco Palladino(「Lift Off」)、Kaidi Akinnibi(「Storm Before the Calm」)。 
——9歳で見た才能が、12年後に音楽になった。
タイトル曲「Kyiv」は、ウクライナ・キーウでのミュージックビデオ撮影中、ベーシストRocco Palladinoと共に予備のテープロールに即興で録音されたジャムから生まれた。
「Lift Off」ではジャズの香り高いクレッシェンドが鳥肌を立たせ、 「Nightrider」は深く催眠的なグルーヴで聴く者を魅了する。 アシッドジャズ、サイケデリア、ヒップホップ、エレクトロニカの境界を曖昧にする音楽だ。批評家はリバーブを多用したサウンドを「宇宙的」で「夢のような」と評した。 
Mischの磨かれたR&B・ネオソウルのメロディと、Dayesの実験的なジャズドラムが、互いを高め合う。
どんな夜に聴いてほしいか
6月の、誰かとの友情を思い出す夜に。
「お互いの両親が、この音楽のおかげで親友になった——僕たち以上に会っているくらいだ」 とDayesは語る。9歳の少年が見た才能が、12年後にこんな音楽になるとは誰も予想できなかった。
世界が分断されているように感じる今、ふたりの全く違うミュージシャンが出会う音楽を聴いてほしい——そうでなくてもいいのだと、気づかせてくれる。
TRACKLIST
1 What Kinda Music
2 Festival
3 Nightrider (feat. Freddie Gibbs)
4 Tidal Wave
5 Sensational
6 The Real
7 Lift Off (feat. Rocco Palladino)
8 I Did It For You
9 Last 100
10 Kyiv
11 Julie Mangos
12 Storm Before the Calm (feat. Kaidi Akinnibi)
9歳で見た才能が、12年後に音楽になった。
幻音社
#TomMisch #YussefDayes #WhatKindaMusic #BlueNote #AcidJazz #NeoSoul #FreddieGibbs #SouthLondon #幻音社 #6月に聴きたい音楽 #名盤
