夜が開く前の、美しい夢の縁。——Beach House『Bloom』
2011年、テキサス州トルニヨのSonic Ranch Studiosにて録音。ミックスはニューヨークのElectric Lady Studios。2012年5月15日、Sub Pop Recordsよりリリースされた。
Beach Houseというデュオ
ヴィクトリア・ルグランとアレックス・スカリーによるボルチモア出身のドリームポップ・デュオ。2006年のデビュー以来、霧がかったギターと鍵盤、ルグランのしっとりとした声で独自の世界を構築してきた。
本作『Bloom』は4thアルバム。前作『Teen Dream』で世界的な注目を集めたのち、さらなる深みへと踏み込んだ一枚として高く評価されている。
『Bloom』という一枚
レーベル:Sub Pop Records。全10曲。プロデュース:Chris Coady。Victoria Legrandが全曲のソングライティングを担当。アルバムは組曲的に設計され、バラバラに聴くより通しで聴くことを前提に構成されている。
——夜が開く前の、美しい夢の縁。
オープナー「Myth」は靄の中に光が滲むような始まり。“What comes after this momentary bliss?”——儚い幸福の後に何が来るのかを問いかける声が、アルバムの通奏低音となる。「Lazuli」では氷のような鍵盤の上にルグランの声が漂い、「On the Sea」は波と息遣いが溶け合う瞑想的な9分間。
クロージングの「Irene」は16分に及ぶ長大な余韻で、夢と現の境界を静かに消していく。
どんな朝に聴いてほしいか
7月の早朝、まだ熱気が来る前のわずかな涼しさの中で。カーテン越しに光が白んでくる時間、まだ眠りの名残が残るうちに。
夢と現実の間にある、この10曲がちょうど収まる1時間に。
TRACKLIST
1 Myth
2 Wild
3 Lazuli
4 Other People
5 The Hours
6 Troublemaker
7 New Year
8 Wishes
9 On the Sea
10 Irene
夜が開く前の、美しい夢の縁。
幻音社
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