夜が深くなるほど、宇宙は近づいてくる。——Lonnie Liston Smith『Expansions』
1975年、Flying Dutchman Recordsよりリリース。プロデュースはBob Thiele。Lonnie Liston SmithとThe Cosmic Echoesによる3作目にあたる本作は、スピリチュアルジャズとソウル、宇宙的なグルーヴが交差する傑作として今なお語り継がれている。
Lonnie Liston Smithという音楽家
ヴァージニア州リッチモンド出身のピアニスト/オルガン奏者。ローランド・カーク、ファラオ・サンダース、マイルス・デイヴィスらとの共演を経て、1973年にThe Cosmic Echoesを結成。フライング・ダッチマン時代の諸作はジャズ・ファンク・スピリチュアルを独自に融合した先駆的作品群として、後のヒップホップやネオソウルにも多大な影響を与えた。
『Expansions』という一枚
レーベル:Flying Dutchman Records。全7曲、39分13秒。ピアノ・フルート・パーカッションが絡み合う中、弟ドナルド・スミスのヴォーカルが霊的な言葉を紡ぐ。
——夜が深くなるほど、宇宙は近づいてくる。
表題曲「Expansions」はフルートとピアノが天球を旋回するように展開し、6分間でどこか遠い場所へと連れていく。
「Desert Nights」は砂漠の夜気を帯びた瞑想的インスト、「Summer Days」は一転して光の中に踊り出るような開放感。「Peace」と「Shadows」では光と影が静かに交差し、「My Love」がそっとアルバムを閉じる。
スピリチュアルでありながら重くなく、グルーヴがあるのに急かさない。その絶妙なバランスが50年後の今も色褪せない理由だ。
どんな夜に聴いてほしいか
7月の深夜、熱帯夜がようやく少し落ち着いた頃に。窓の外に虫の声が聞こえ始め、扇風機だけをつけて横になるような夜に。
宇宙と自分の距離が、ふと縮まる気がする時間に。
TRACKLIST
1 Expansions
2 Desert Nights
3 Summer Days
4 Voodoo Woman
5 Peace
6 Shadows
7 My Love
夜が深くなるほど、宇宙は近づいてくる。
幻音社
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