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いのち短し恋せよ乙女も益荒男も。 『耳をすませば サウンドトラック(1995)』 / 野見祐二

聖蹟桜ヶ丘。
なんて優美な響きでしょう。

こんな学園ドラマの舞台みたいな名前の街が実際に存在することを、『耳をすませば(1995)』で知った人は多いと思う。


私は学生時代、東京都調布市に住んでいた。

新宿と八王子の位置関係もわからない18歳の田舎の青年は、進学のための上京に際して、稲城市に住んでいた親戚のツテで不動産屋を紹介され、あれよあれよと調布駅最寄りの1Kアパートを借りた。

調布も住みやすくて良い街だったけど、今振り返って、どうせその辺に住むんだったら特急で3駅ぐらいどうってことなかったなぁとか、カワイ子ちゃんといろは坂散歩したかったなぁとか、そんなノスタルジックな妄想を掻き立ててしまう魅惑のベッドタウン、月島雫がサンダルで歩いている街、憧れのファンタジックシティ聖蹟桜ヶ丘。

来春上京予定の学生の皆さんは、ぜひ聖蹟桜ヶ丘でのお部屋探しをご検討ください。新宿駅まで京王線特急で約30分です。

細かな生活インフラ事情とか、実際に住んだ際の便不便とか、そういう現実的なツッコミは野暮です。
若者にとっては、終電早いなとか、ちょっとスーパー少ないなとか、この坂道チャリだとキツいなとか、自販機遠いわ!とか、この通り街灯一本も無えじゃん!とか、そういう街のウィークポイントが、その時好きだった人や、好きだった音楽や、好きだった香水の匂いと一緒に思い出になるのです。
いのち短し恋せよ乙女も益荒男も。

自分はロマンの話をしているのです。
同時にバロンの話であり、喜文(きぶん)の話でもあります。

サントラ聴いて気分上げていきましょう。

耳をすませば サウンドトラック(1995) / 野見祐二

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