見出し画像

【記入式】AIエージェント導入前チェックリスト18項目 — PoCの前にこの表を埋めるだけ

AIエージェント(社内システムやSaaSに接続して動くAI)を導入する前の、最低限の確認表です。PoC開始前の会議でこの表を埋めるだけで、典型的な見落としを減らし、初回セキュリティレビューの抜け漏れ防止に役立ちます。

米NSAが公開したMCPセキュリティガイダンス(2026年5月付/6月公開。原文: https://media.defense.gov/2026/Jun/02/2003943289/-1/-1/0/CSI_MCP_SECURITY.PDF )を参考に、日本企業の実務向けの確認観点として再構成しました。ExcelやWordへの転記もご自由に。各項目に「確認者」「期日」を足すとそのままタスク表になります。

使い方

各項目を「済 / 未 / 対象外」で埋めてください。空欄が残っている=リスクを把握していない箇所、です。

A. 接続範囲(何に触るのか)

□ A1. AIが接続するシステム・SaaS・データの一覧を作った
□ A2. 触れるデータを分類した(公開/社内限定/機微)
□ A3. 機微情報(個人情報・顧客データ・認証情報)への接続は当面禁止にした
□ A4. 本番環境と検証環境を分離した

B. 権限(どの権限で動くのか)

□ B1. AI専用アカウントを作り、人間のアカウントと分離した
□ B2. 読み取り/作成/更新/削除/外部送信の権限を区別して付与した
□ B3. 管理者権限を常時付与していない
□ B4. 権限の変更に承認手続きを設けた

C. 承認(どこで人間が止めるのか)

□ C1. 削除・外部送信・支払い・公開の操作に人間承認を必須にした
□ C2. ツール・接続先の追加時に再承認する運用にした
□ C3. 接続済みツールの機能・権限が変わったことを検知できる

D. 記録(あとから追えるのか)

□ D1. ツール呼び出しのログ(誰が・何を・どのパラメータで)が残る
□ D2. ログの保存期間と保管場所を決めた
□ D3. 異常な挙動(大量実行・権限エラー・想定外の外部通信)を検知できる

E. 運用(回し続けられるのか)

□ E1. 利用するAIエージェント・接続先の台帳(バージョン付き)がある
□ E2. 関連する脆弱性情報(CVE等)を追う担当を決めた
□ E3. インシデント時に「止める手順」と連絡先を決めた
□ E4. 定期見直し(四半期推奨)の日程と責任者を決めた

判定の目安

AからCがすべて埋まるまで、本番データへの接続は見送りが安全です(検証環境でのPoCは並行してOK)。

DとEは30日以内に整備する計画があれば、PoCと並行で構いません。

この18項目の詳細版(31項目のチェックリスト+ベンダーに聞くべき12の質問+30日導入ロードマップ)は、NSAガイダンスの完全読解記事にまとめました:https://note.com/genten_kei/n/nbfe402282a61

※用語メモ: PoC=本格導入前の試験導入。機微情報=個人情報や経営情報など、漏れると影響が大きい情報。CVE=ソフトウェアの脆弱性(セキュリティ上の弱点)を識別する共通の番号。

▼ なぜこのチェックが必要なのか — 実際に海外で起きた事故3件はこちら。

https://note.com/genten_kei/n/n5c64d7898606

本テンプレはAI(Claude)を活用して作成し、公開前に人間がレビューしています。根拠となるNSAガイダンスは本文にリンクした原典で確認できます。

いいなと思ったら応援しよう!