#せりふ三題噺 シマウマのように
「ヒヒーン」
僕はシマウマのように走っていく。
昨日テレビで草原を走るシマウマを見た。
しなやかに、でも、力強いその姿がかっこよかった。
「ヒヒーン」
僕はしなやかに、風を切って走った。
額から汗が流れる。
シマウマのように、最後まで走り抜けるんだ。
「ヒヒーン」
僕が駆け抜けると、風鈴が鳴った。
大きく息を吸い込んだ。
もう少しで、ゴールだ。
「ヒヒーン」
角を風になって曲がった。
ゴールの門が見えた。
「喉乾いてたんだよね」
そう言いながら、玄関の戸を勢いよく開けた。
そこには、火山のように噴火したお母さんが待っていた。
僕がそのまま駆け込むと、耳を引っ張られた。
「おばあちゃん家に行くから、遊びに行っちゃダメって言ったでしょう!!」
「ヒヒーン…」
シマウマは、最後にはライオンに食べられるんだ。
お母さんに怒られながら、僕はそう思った。
「玄関に置いていたきゅうりはどうしたの?!」
「調べないほうがいいよ」
その後めちゃくちゃ怒られた。
でも、おばあちゃん家から帰ってきたら、きっと河童がかかっているはずだ。
下記お題に参加させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
応援よろしくお願いします。頂いたチップは記事の購入などに使わせていただきます!