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#9:【子育て⇔学級経営⑤】縛りがあると◯◯が生まれる~ 秋田と愛知の“育究生活”から見えた学級経営のヒント~

秋田から愛知へと生活の舞台を移す中で、毎日のように新しい発見がありました。
特に強く感じたのは、秋田県と愛知県の対比から生まれる気付きです。

今回の記事では、その気付きを通して得た学びをまとめていきます。


秋田と愛知の決定的な違い~〇〇がない~

愛知は11月でも暖かい。
秋田はすでに寒い。

愛知には熊が出ない。
秋田には普通に出る。

愛知はどこにでも遊ぶ場所がある。
秋田は圧倒的に少ない。

愛知は交通機関が整っている。
秋田は整っていない。

こうして並べてみると、
秋田は愛知に比べて「縛り」だらけです。

この状況を見れば、
「そんな環境では秋田では何もできないのでは?」
と思われるかもしれません。

しかし、愛知で一か月ほど育究生活を送って見えてきたのは、
愛知は環境が整いすぎているという感覚でした。

毎日娘たちを連れてさまざまな場所に行っていますが、
一度も同じ場所に行っていません。
どこもハイクオリティで、娘たちもまったく飽きる様子がありません。

それだけを見ると
「最高の環境じゃないか!」と思われるでしょうが、
僕はふと、秋田のときとは違う“違和感”を覚えました。

その違和感とは、

工夫がなくなった

という感覚です。

愛知は便利で、自由に行動できて、困ることがほとんどありません。
つまり、工夫しなくても生活が成り立ってしまう環境なのです。

一方、秋田では「縛り」が多いからこそ、
僕は無意識のうちにたくさん工夫をしていました。

例えば・・・

雪で外遊びができないなら、
車に暖房をつけて「真冬キャンプ」をしました。

キッズコーナーが少ししかないケーズデンキも、
“マッサージができる・クジが引ける・セブンティーンアイスが食べられる・無料Wi-Fiで動画が見られる”
という理由付けをした結果、
大型アミューズメントパークに変わりました。

公園が少ないなら、
「全公園制覇チャレンジ」を作り、娘たちとワクワクしながら巡りました。

交通機関が少ないから、歩く楽しさを教えて、いろいろな景気を楽しみました。

最近では熊の出没情報により外遊びが制限されることもありますが、
それなら、家の中での運動遊びを工夫するだけです。

縛りが、僕たちの脳に汗をかかせてくれたのだと気付きました。

なぜ電気屋さんはワクワクがとまらないのだろう🔥

学校現場では縛りはどう影響するのか

実際に自分が経験した「縛り」です。

・掲示物が多すぎるのはUD(ユニバーサルデザイン)的によくない
→ 量から質へ。笑顔溢れる「最高の一枚」にしぼった。

・生徒を残す活動は勤務時間内
→ 30分で終わる段取りを作った。
→ そもそも残さなくて済む方法を考えた。

・部活動は平日は2時間以内、休日は3時間以内
→チームの特性を分析し、強みを生かす練習方法に変わった。

縛りという、その“枠”の中で工夫が生まれ、イノベーションが起きるのです

理論的裏付けとして、縛り・制約が人の思考や創造性にどう影響するかについて、note 記事を2つ紹介します。
今回の記事とも関連しているので、参考になると思います。

① 「創造とは制約である」情報処理学会・学会誌「情報処理」 note)
ピアニストの視点から制約について記述しています。

➁ 「制約が生む創造性:不自由を設計し、可能性の起爆剤にする」(えのきnote
ITエンジニアの視点から制約について記述しています。

縛りといっても「〜しなさい」と与えられる縛りと
「〜したい」という自ら作る縛りがある気がする

学級経営にどう生かすか

学級経営にもあえて縛りを入れてみたらどうなるのでしょうか。

例えば・・・
・「コミュニケーションはすべてタブレットを使う」
→ コミュニケーションの本質に気付けるかもしれない。

・「休み時間の会話や授業の話合いなどはすべて3分以内で」
→ 時間が短いことで集中し、要点だけを伝える力が伸びたり、多くの人と接する機会が増えるかもしれない。

・「ありがとう以外の言葉で1日1回感謝の思いを伝える」
→ 言葉の選び方が洗練され、雰囲気が変わるかもしれない。

縛りが新しい価値を生み、その中に“必要感”と“納得感”があるとき、
その縛りは「与えられる縛り」から「自分たちで生み出す縛り」へと変化するかもしれません。
その瞬間、縛りは生徒同士の間で自然と広がり、クラス全体のよい一つの文化として定着していくかもしれません。

縛りは“創造の起点”

縛りがあるから工夫が生まれ、
工夫があるからイノベーションが起き、
暮らしが豊かになります。

秋田で感じた不便さ(縛り)は、
実は僕たちの創造性を育ててくれていたのだと、
愛知での生活を通して気付きました。

学級経営でも、
あえて縛りのある環境をつくることで、
生徒たち自身が工夫し、
イノベーションを生み出していくかもしれません。

これが今回、育究生活から得た大きな学びです。

まだまだ育究生活から学びを拾いに行くぜ🔥