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tomomishimura
未来も、試作品でいい--私がSFP(SFプロトタイプング)を書く理由
「何を書いてるんですか?」
と訊かれて、ふいに口から出た。
「SFP、ですかね」
言ってから、自分でも少し驚いた。
(あれ。今、なんて言った?)
誰かに教わった言葉でもないのに。
気づけば、自分の作品を、その三文字で呼ぶようになっていた。
Science Fiction Prototype。
日本語にすると、「SFによる試作品」だ。
まだ、あまり通じない言葉だと思う。
でも私には、これが一番しっくりくる。
私は子供の頃から、つい別の世界を考えてしまう癖がある。
電車に揺られていても。
散歩の途中でも。
ニュースを見ていても。
「もし、こうだったら、どうなるだろう」
エッセイを書いたりして
気づくと、そんなことを考えている。
大人になっても、直らなかった。
技術者になってから、むしろひどくなった気がする。
私は長いあいだ、ものをつくる側で働いてきた。
その世界では、いきなり完成品はつくらない。
まず、試作品をつくる。
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