はじめまして 〔2026年8月13日に更新しました〕
はじめまして。令花(れいか)です。
散歩の途中でふと目にとまった草花や、季節がそっと移ろう気配。
本や絵本を読んだあとの余韻。
何気ない日々の中で、心にふっと浮かんだこと。
そんな小さな心の動きをゆっくり綴っています。
二十四節気を迎えたときには、その季節に合う俳句や短歌を綴ったり、詩や作家の言葉に心を動かされたときには、感じたことを紡ぎ出したり。
季節の料理をつくったり、花を眺めたり、温かいお茶を飲みながら本を開いたり。
そんな何気ない時間が、私にとって大切なひとときです。
最近は、Emily Dickinsonの詩を繰り返し読んでいます。
草や風、光など、身近なものを見つめながら書かれた彼女の詩を読んでいると、やさしいそよ風が心の中を吹き抜けるように感じます。
ここでは、私が心を動かされた一篇の詩をご紹介します。(日本語訳は小谷ふみさんによるものです。)
The Grass so little has to do―
A Sphere of simple Green―
With only Butterflies to brood
And Bees to entertain―
And stir all day to pretty Tunes
The Breezes fetch along―
And hold the Sunshine in its lap
And bow to everything
And thread the Dews, all night, like Pearls―
And make itself so fine
A Duchess were too common
For such a noticing―
And even when it dies― to pass
In Odors so divine―
LikeLowly spices, lain to sleep―
Or Spikenards, perishing―
And then, in Sovereign Barns to dwell―
And dream the Days away,
The Grass so little has to do
I wish I were a Hay―
草葉はそこに佇むだけで
飾り気のない緑の広がりに
蝶は我が子をあたため
ミツバチは遊ぶ
そよ風が運ぶ優しいメロディに
一日中揺られながら
ふところに日だまりを抱き
あらゆることに深く頷いて
そして
一晩中、真珠のような夜露をつなぎ
首飾りにして身にまとうから
どんな華やかに着飾った者も霞んでしまう
やがて生涯を終える時も
自らの命の匂いに包まれながら
味を失うスパイスのように
香り消えゆくハーブのように横たわる
それから雨風しのげる囲いの中で
夢うつつの日々を過ごすだけ
草葉はそこに佇むだけで
私は次の扉が開くのを待ちながら
横たわるだけの草になれたらいいのに
この詩は、草への憧れをうたった詩ですが、私には、ただ草のことを描いた詩というより、静かにそこにあるものの美しさを感じさせてくれる詩に思えます。
すばらしい言葉や季節の風景に触れたとき、自分の中に生まれた小さな気持ち。
そのようなものを大切にしながら、ゆっくり綴っていけたらと思っています。
忙しい毎日のなかで、少し立ち止まりたくなったとき。
お茶を片手に、ゆっくり散歩をするような気持ちで、ふらりと立ち寄っていただけたらうれしいです。
そして、読んでくださる方の心に、ここで出会った言葉や風景がほんの少しでもそよ風のように届いたら、さらに幸せです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
