見出し画像

アメリカで運転する予定なら、4-way stopだけは絶対に知っていてほしい――私がフリーズしてしまったあの交差点の話

アメリカで運転する予定がある人に、事前にひとつだけ知っておいてほしいことがあります。
それは、4-way stopと呼ばれるサインが存在する交差点のことです。

正直に言うと、私はアメリカに住み始めた当初、この4-way stopがまったくわかっていませんでした。今でもはっきり覚えています。
初めて遭遇した4-way stopで、私は文字どおりフリーズしました。


全員止まっているのに、誰も動かない

信号のない交差点。
四方向すべてに「STOP」の標識。
私はとりあえず完全に停止しました。周りの車も全員止まっています。

「誰かが先に行くのかな?」
そう思って待ちました。

……でも、誰も行かない。
目が合っても、誰も動かない。
数秒が、数十秒に感じられます。

そのうち、後ろの車からクラクションが鳴りました。
怒られているのか、促されているのかも分からない。
「え、何が正解なの?」と、完全に混乱しました。

今振り返ると、これは観光客や日本人ドライバーがほぼ必ず一度は通る道だと思います。


日本の「一時停止」と、アメリカのStopは別物

混乱の原因は、日本で身についた感覚にあります。

日本の一時停止では、「止まること」そのものが最重要です。止まったあとは、周囲を見て、空気を読んで、譲り合いながら進みます。多少もたついても、そこまで問題になることはありません。

一方、アメリカのStopは違います。
止まることは前提で、その後の動き方が本番です。

特に4-way stopでは、全員が止まるのは当たり前。そのうえで、「誰が、いつ、行くのか」を決めて、すぐに動くことが求められます。

この発想の違いを知らないと、私のように「とにかく待ち続ける」という状態に陥ります。


観光客が一番やってしまう行動

4-way stopで、日本人や観光客が一番やりがちなのは、譲り合おうとすることです。

・相手が行くのを待つ
・目が合っても動かない
・手で「どうぞ」と合図する
・ブレーキを踏んだまま固まる

日本では、これらはむしろ「良い運転」に見えます。でも、アメリカでは逆です。
親切に見える行動が、いちばん混乱を生みます。

なぜなら、周囲のドライバーは「あなたが動く前提」で見ているからです。誰か一人が迷うと、全体が止まります。


ルールはある。でも観光客は完璧に覚えなくていい

4-way stopにはルールがあります。

・先に完全停止した車が先
・同時なら右側の車が先

ただ、正直に言って、観光客がこれを瞬時に正確に判断するのは難しいです。私自身、頭では知っていても、実際の交差点では余裕がありませんでした。

なので、観光客向けには、もっとシンプルな考え方で十分です。


観光客が覚えておくべき考え方は、これだけ

「自分の番だと思ったら、ためらわずに行く」

これだけです。

行くと決めたら、行く。
行かないと決めたら、完全に待つ。
中途半端が、いちばん危険です。

止まり続けることが安全に見えるかもしれませんが、アメリカの交差点では逆です。迷っている車が、一番予測できない存在になります。

だから、自分の番だと思ったら、勇気をもって前に進みましょう。


クラクションを鳴らされても、落ち込まなくていい

私が最初にクラクションを鳴らされたとき、「怒られた」と感じました。
でも、アメリカでは、こちらの運転に何ら問題がなくともクラクションをならしてくる輩が大変多いですので、アメリカで運転をしていればクラクションを鳴らされることなど日常茶飯事と言って差し支えありません。

ですので、あなたが運転している際にクラクションを鳴らされたとしても、落ち込む必要など全くありません。日本の道端でどっかの犬に吠えられた程度の感覚でOKです。


最後に、観光客に一番伝えたいこと

アメリカで運転するときに大事なのは、ルールを完璧に覚えることではありません。
迷わないことです。

合流でも、Exitでも、そして4-way stopでも同じです。
アメリカの運転は、「予測できる動き」を何より重視します。

もしこれからアメリカで運転する予定があるなら、4-way stopに出会ったときのために、このことだけ覚えておいてください。

全員止まっていたら、
自分の番だと思ったら、行く。

それだけで、4-way stopは、きっと怖くなくなります。

いいなと思ったら応援しよう!