火事のあと、どうなったのか⑥ ──掃除・原因解析・そして保険の最終結果
はじめに
ここまでの手続き関係も大変でしたが、ようやく掃除編に突入です。
でもこの「掃除」、想像以上に体力も精神も削られました…。
今回は、掃除方法の選択・必要な装備・原因調査の結果、
そして保険会社からの最終判断までをまとめていきます。
⸻
1. 掃除は“自分でやる or 業者に任せる”の選択から
まず掃除に入る前に、以下のどちらかを選ぶ必要が出てきます。
1. ゴミ収集業者にすべて任せる(部屋から出すところも含めて)
2. 部屋から出すのは自分たちでやって、収集だけお願いする
この選択で費用がけっこう変わってきます。
理由は簡単で、人件費がかかるから。
⸻
2. 自分でやるなら“完全防備”が必須
僕たちは自分たちで片付けましたが、いろんな意味でキツかったです。
まず言っておきたいのは、火事現場は大気がめちゃくちゃ汚染されてます。
プラスチック、金属、布、いろんなものが燃えてるので、
空気もモノも全部「使えない状態」だと思ってください。
● 自分でやるときの準備リスト(ポイントあり)
• 捨ててもいい服(ウィンドブレーカーなどシャカシャカ素材が◎)
• 捨ててもいい帽子(髪にニオイがつきます)
• 厚手の手袋(トイレ掃除用などでOK)
• 長靴(足首まで隠れるタイプ)
• 防塵マスク(一般的なマスクは無意味、必ず高性能タイプを)
• スポットライト(暗い部屋では必須。100均の明るめでもOK)
• 大きめのゴミ袋(まとめやすさ重視)
• スプレー缶に穴を開ける道具(ドライバーやハンマーなど)※屋外で作業
これらを日数分+人数分準備する必要があります。
その合計コストと、業者にお願いする費用を比較して判断してください。
⸻
3. “煤”がついたモノは、基本もう使えない
正直、最初は「拭いたら使えるんじゃ?」って思って、
カメラ・ミシン・パソコンなど、いくつか持ち帰ったんですよね…。
結果、全部匂いが取れずに後日処分。実費です。泣きました。
あとから調べて分かりましたが、煤(すす)がついた時点でアウト。
たとえ見た目が無事でも、空間にいた時点で“アウト”だと考えてください。
僕は修理に出そうとしたとき、店の人に「匂いだけでしょ?大丈夫ですよ?」って言われましたが、
無知って怖い…って思った瞬間でした。
⸻
4. 掃除が終わった頃に、消防から連絡
掃除を何日かに分けてやっていた頃、消防から電話がありました。
「ルーターを調査した結果が出ました」とのこと。
業者立ち合いで、X線なども使って解析してくれたそうです。
結果は…
• ルーター自体からの発火は“なし”
• コンセント周りも“異常なし”
• ただし、コンセント周辺からの出火は間違いない
でも、「完全にこれが原因です」とは言えないとのことでした。
燃え尽きてしまっているため、これ以上は憶測になってしまうからという理由です。
つまり、原因不明。
⸻
5. 保険会社とのやりとり(超重要)
ここでもう一度保険会社とやりとりが発生します。
まず重要なのは、“伝え方”。
ここを間違えると、自分たちが“悪い”という判断になる可能性があります。
僕らは以下の流れで伝えました:
• 原因は不明、ただし出火元は“自分たちではない”と消防から確認済み
• 当日は漏電の可能性が高く、火災報知器も鳴らなかった
• つまり、私たちは落ち度がないという前提で保険を申請
絶対に、“うちが悪かったかもしれない…”みたいなことは言わないでください。
後から取り返せません。
⸻
6. 最終結果(5ヶ月かかりました)
連絡から実際に結果が出るまで、約5ヶ月かかりました。
結果は以下の通り:
• 修繕費:自分たちの保険から対応(追加支払いなし)
• 家財保険:満額近く下りた(※アパートなので上限はそこまで高くなかった)
• 出火原因:不明のまま、自分たちに非はなしと判断された
正直、ここから弁護士を立てて相手方と争えば、もっと補償を得られたかもしれません。
でも、そこにかかる費用やリスク、精神的な消耗を考え、**“貰える分だけ貰って退散”**という判断をしました。
⸻
おわりに
このパートを経験して思ったのは、
「無知は損に繋がる」って本当にあるんだなということ。
あの時知っていれば、あの道具を買わずに済んだ。
知らなければ、保険が下りなかったかもしれない。
そんな後悔を、少しでも減らせるように。
このnoteが誰かの参考になればと思って書いています。
⸻
次回予告
次は、「火事後のまとめ編」。
やっておいて良かったこと、参考になったアカウント、実際に役立ったグッズなど、
“火事の経験者として”伝えたいことをギュッとまとめます。
