Ф(¨ )創作にキク絵本( ..)φ①『ラチとらいおん』
こんにちは。鐘古こよみです。
学校や図書館で絵本の読み聞かせボランティアをしています。
また、趣味で小説を書いています。
たくさんの絵本と出会う中で、「これは創作をしている人にこそ読んでもらいたい!」と思う絵本をたくさん見つけました。
備忘録がてら、Ф(¨ )創作にキク絵本( ..)φとして、そんな素敵な絵本たちを紹介していきます。
※書影や内容紹介は、各出版社の利用ガイドに則って、使用可の場合のみ引用させていただいています。
第一回目は、『ラチとらいおん』のご紹介。
<あらすじ>
ラチは世界でいちばん弱虫です。犬をみると逃げ出しますし、暗い部屋には入ることができません。そんなラチのところに小さな強いライオンがやってきました。ラチはライオンがそばにいてくれることで少しずつ強くなっていきます。ある日、友だちのボールをとった男の子をラチは夢中でおいかけボールを取り返します。ふと気がつくとライオンの姿はありません……。ラチが家にもどると、ライオンからの素敵な手紙が残されていました。
マレーク・ベロニカ 文・絵 / とくなが やすもと 訳
読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:小学低学年から
ページ数 : 44ページ
サイズ : 16×23cm
初版年月日 : 1965年07月14日
出版社:福音館
感想
ラチは最初、とても弱くて臆病な男の子でした。
でも、小さなライオンという味方を得ることで、だんだんと強くなっていきます。
やがて自分より大きないじめっ子にすら、みんなのために立ち向かえるようになります。
最初のうちは、ライオンのおかげ。
でも、最後までそうではありません。
たった一人でも味方がいることが、どれだけ大きな力になるか。
誰かを勇気づけ、寄り添うとはどういうことか。
子供の立場でも、大人の立場でも、読めば「自分の物語だ」と感じられて、没入してしまいます。
ラチは弱虫のくせに、大きな夢を持っている。
弱虫のくせに、最初は小さなライオンを見て、馬鹿にするんです。
そういう細部のリアリティが、とにかくすごい。
「友だちすらこわい」とか、現実にあっても、なかなか言葉にしづらいことだと思いませんか?
それを、簡単な文章でズバッと言ってくれる。
読むうちに、絵本を読んでいる自分の中にもラチがいると気付いて、とても他人事ではなくなるんです。
ラチが十分に強くなり、一人でもやっていけるようになったとき、ライオンはそっと立ち去ります。
その去り際の格好いいこと!
誰かを勇気づける時には、自分もこうでありたいと感じさせてくれます。
短い物語の中に、一人の男の子の成長と、それを見守る側の愛情という、二つの立場から得られる感動がギュッと詰まっている。
それこそ、創作にキク!と私が思ったポイントです。
本当に素敵な物語です。
どうぞ一人でも多くの人に読み継がれますように。
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創作活動の糧にさせていただきます。