赤ちゃんは、愛と平和の作り方を知っている
今日は産前産後サポートで、赤ちゃんと遊んできました。
小さな手で私の指をギュッと握る姿。
目が合うと見せてくれる、あの何とも言えない満面の微笑み。
安心したようにどっしりと身体を預けてくれる、その温もり。
その時間の中で、私は改めて感じました。
赤ちゃんは、私たち大人が忘れてしまった大切なことを、まっすぐに教えてくれる存在なのかもしれない、と。
赤ちゃんは、生まれた瞬間から、
「こうしたら愛される」
と考えているわけではありません。
何かができるから価値があるのでもない。
誰かと比べて優れているから大切なのでもない。
ただ、そこにいる。
それだけで周りの人の心を動かし、
「あなたがいてくれて嬉しい」
という気持ちを自然に引き出します。
もしかすると赤ちゃんは、人間が本来持っている愛の形を知っているのかもしれません。
泣いたら助けを求める。
嬉しかったら笑う。
安心したら眠る。
大切な人の温もりを求める。
そこには駆け引きも、評価も、条件もありません。
ただ、
「つながりたい」
という純粋な願いがあります。
私は保育士として30年間、たくさんの子どもたちと出会ってきました。
そして、子どもたちから何度も大切なことを教えてもらいました。
人は、何かができるようになる前に、
まず「そのままで大切にされる経験」が必要なのだということ。
赤ちゃんは、何もできない自分を責めません。
誰かより遅れていると焦りません。
ただ今日を生きています。
目の前の人を信じ、
必要なときには手を伸ばし、
受け取った愛を、そのまま返してくれます。
でも、大人になると私たちは、たくさんのことを覚えていきます。
頑張ること。
我慢すること。
人に迷惑をかけないこと。
認めてもらうために努力すること。
それらは人生を歩むために必要な大切な力です。
だけど、その一方で、いつの間にか忘れてしまうことがあります。
「存在しているだけで尊い」
ということ。
だから私は思うのです。
赤ちゃんは、愛と平和の作り方を知っている。
平和というと、大きなことのように感じるかもしれません。
でも本当は、
目の前の人を大切にすること。
その人の存在を認めること。
安心して自分でいられる場所をつくること。
そこから始まるのではないでしょうか。
愛されていると感じた人は、少しずつ自分を信じることができます。
そして、自分を信じられる人は、誰かにも優しさを渡すことができます。
赤ちゃんが教えてくれる、小さな平和の種。
その種を、大人になった私たちがもう一度育てていくこと。
それが、愛が巡る世界への一歩なのかもしれません。
私はこれからも、子どもたちから教えてもらった大切なことを、目の前の人へ届けていきたいと思います。
「あなたは、あなたのままで大切な存在です」
そんな安心を感じられる場所を、これからも育てていきたい。
今日出会った小さな命が教えてくれたこと。
それは、世界を変えるために必要なのは、大きな力ではなく、
目の前の一人を大切にする、優しいまなざしなのかもしれません。
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