🌱二つ目の誕生日〜その人が、自分で自分を幸せにしていいと許可した日〜
心和の村|理念記事(全文公開)
「幸せになりたい」
そう願っているのに、
なぜか幸せになることが怖い。
そんな人がいます。
誰かのために頑張ることはできる。
期待に応えることもできる。
弱音を吐かずに、前を向くこともできる。
でも、
「あなたは、どうしたいの?」
そう聞かれた瞬間、
言葉が出てこなくなる。
本当は何が好きだったのか。
本当は何を望んでいたのか。
いつから、自分の気持ちより誰かの期待を優先するようになったのか。
わからなくなってしまうことがあります。
人は、誰かのために生きることを覚えるほど、
自分自身の声を後回しにしてしまうことがあります。
そして気づいた時には、
「私は何をしたかったんだろう」
「このままの人生でいいのだろうか」
そんな問いを、心の奥に抱えていることがあります。
かつての私も、その一人でした。
90人の方との対話を重ねる中で、私はあることに気づきました。
人には、
「二つ目の誕生日」
があるのではないか。
そんなふうに感じるようになったのです。
一つ目の誕生日は、
この世に生まれた日。
そして二つ目の誕生日は、
自分自身との再会を果たし、
「私は、この人生をどう生きたいのか」
を、自分で選び始めた日。
私は、そんな日なのではないかと思っています。
けれど、その日は突然訪れるわけではありません。
その前には必ず、
願いが育つ時間
があります。
人は誰でも、生まれた時から小さな願いを持っています。
「こんなことをしてみたい」
「こんな自分でいたい」
「こんな世界で生きてみたい」
そんな純粋な声です。
でも人生の中で、
失敗しないように頑張ったり、
周りを悲しませないように気を遣ったり、
誰かに認めてもらうために努力したりする中で、
いつの間にか、その声を聞くことを忘れてしまうことがあります。
願いがなくなったのではありません。
ただ、心の奥で静かに待っているだけなのです。
私は、90人の方のお話を聴かせていただく中で、何度も同じ瞬間に出会いました。
最初は、
「私には何もない気がします」
「何をしたいのかわかりません」
「誰か答えを教えてください」
そう話していた方が、
安心して話せる時間を重ねる中で、少しずつ変化していく。
「本当は、こうしたかったんです」
「私は、これを大切にしたかったんです」
そんな言葉が、少しずつ内側から出てくる。
その瞬間、その人の表情が変わります。
言葉になる前に、
目の奥に宿る光が変わる瞬間があります。
私は、その変化を何度も見てきました。
人は、自分を幸せにすることに罪悪感を持つことがあります。
自分だけ楽しんでいいのだろうか。
自分だけ満たされていいのだろうか。
こんな自分が幸せを受け取っていいのだろうか。
誰かのために生きてきた人ほど、
自分のために生きることを怖がることがあります。
でも、
幸せになりたいと思うことは、
わがままではありません。
自分の人生を大切にしたいと思うことは、
誰かを大切にしないことではありません。
それは、
本来の自分へ還るための大切な一歩なのです。
そして、
「もう、幸せを感じて生きてもいい」
そう自分自身に許可を出せた時、
その人の中で何かが変わります。
ただ明るくなるのではありません。
自分を信じる力が、
もう一度戻ってくるのです。
長い間閉じていた心の泉から、
涙が溢れることがあります。
それは悲しみの涙ではありません。
「やっと、自分に会えた」
そんな喜びの涙なのだと思います。
赤ちゃんは、急かされて生まれてくるわけではありません。
必要な時間をかけて育ち、
準備が整った時、
新しい命として誕生します。
人の願いも同じなのかもしれません。
安心できる場所。
否定されずに話せる時間。
信じて見守ってくれる存在。
そんな環境の中で、
願いは少しずつ育っていきます。
そして、
「私は、この人生を生きたい」
と、自分自身が選んだ時、
その人の二つ目の誕生日が訪れるのです。
では、
本来の自分に還るとは、
昔の自分に戻ることなのでしょうか。
私は、そうではないと思っています。
それは、
子どもの頃の自分が胸の奥にしまっていた願いを、
今の自分が迎えに行くこと。
「あれをやってみたかった」
「こんなふうになりたかった」
「こんな景色を見てみたかった」
そんな小さな願いを、
大人になった自分がサンタクロースのように届けてあげること。
昔の自分が待っていた愛を、
今の自分が贈ることです。
本来の自分に還った大人は、
毎日がクリスマスのようになるのかもしれません。
「今日は、自分にどんな喜びを贈ろう」
「どんな経験をプレゼントしてあげよう」
そんなふうに、自分自身を大切にできる毎日。
誰かに幸せにしてもらうのを待つのではなく、
自分が自分の一番の味方になる。
その時、
人生は特別な場所へ行かなくても、
今ここにある幸せを感じられる時間へ変わっていくのだと思います。
私は、誰かを変える人になりたいわけではありません。
その人の人生を代わりに歩くこともできません。
人生を歩くのは、その人自身だからです。
ただ、
その人の中に、もともとある力や願いが、
安心の中で目を覚ます瞬間に寄り添いたい。
そう思っています。
だから私は、
人が自分自身との再会を果たす旅の伴走者。
そして、
第二の人生の助産師。
でありたいと思っています。
人生を産むのは私ではありません。
その人自身です。
私は、その人の命の輝きが生まれる瞬間を信じて待つ存在でありたいのです。
心和が目指している場所は、
誰かが誰かを幸せにする場所ではありません。
答えを渡す場所でもありません。
「あなたはこうすれば幸せになれる」
と決める場所でもありません。
大切にしているのは、
その人自身が、
自分の中にある答えに出会える時間をつくること。
安心して話し、
自分の声を聴き、
本当に望む人生を自分で選んでいくこと。
その人自身が、
「私は、自分で自分を幸せにしていい」
と気づく場所です。
人は変わるのではない。
本来の自分に還っていく。
そして、
願いが育った時、
人は自分の人生を歩き始める。
私は、そんな二つ目の誕生日に立ち会える人でありたいと思っています。
子どもの頃の小さな願いを、
大人になった自分が優しく迎えに行く。
「あなたは、幸せになっていいんだよ」
そう自分自身へ愛を届ける人生を、
これからも歩んでいきたいと思います。
心和を通して、
一人ひとりの中にある小さな願いが、
安心の中で育っていく時間を、
丁寧につくっていきたいと思います。
もし今、
「本当は、こう生きてみたい」
そんな小さな願いが、あなたの心の奥に眠っているなら。
すぐに答えを出さなくても大丈夫です。
まずは、その声に気づいてあげることから。
あなたの中にある願いは、
なくなったのではなく、
ただ安心して目を覚ます時を待っているのかもしれません。
あなたにとっての「二つ目の誕生日」は、
いつ訪れるのでしょうか。
もしかすると、
その日はもう、
あなたの中で始まっているのかもしれません。
もし、その小さな声を誰かと一緒に聴いてみたいと思った時は、
心和の村でお話を聴かせてください。
あなたの答えは、
あなた自身の中にあります。
その答えに出会う旅の途中で、
もし必要になった時は、
心和でお話を聴かせてください。
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