子どもがプレゼンする三者懇談
私の古い体験談です。
場面は学期末の三者懇談
母親の隣で、ただひたすらに世界平和を祈りながら座る私。しかし、担任が成績表をこちらに向けた瞬間、地上は戦闘モードに突入します。
「あんた💢成績上がったって言ってたんちゃうの❓️」
「あと、遅刻10って……どこで何をしてたんやぁぁぁ……💢」
もちろん、成績が上がったなんて話は、私が作ったフェイクニュースです。あと、遅刻の理由は、登校途中に学校へ行きたくなくなって、野良猫と戯れていた……なんてことは、口が裂けても言えません……
このように、私にとっての三者懇談は、とてもセンシティブな内容が白日のもとにさらされ、耐えがたい苦痛に見舞われる地獄の15分間でした。
やがて私も大人になり、「絶対にない」と思っていた教員という仕事に就き、学期末になれば同じように三者懇談に臨んでいました。
しかし、懇談を重ねるごとに私の疑問は大きくなりました。果たしてこの三者懇談で、子どもは自立へ向かうのかと。
三者懇談をもっと子どものものにできないだろうか❓️
そこで始めたのが、子どもが、親と担任にプレゼンする三者懇談です。
テーマは
「学期を終えて、いま私が伝えたいこと」
時間は3分以内。大型モニターを使ってスライドで説明してもよし、手紙を読むもよし、絵や音楽で表現してもよしとしています。
そのエピソードをひとつ
Aくんは、野球部に所属していました。彼の父と母はこう言っていました。「まじめに練習してたらレギュラーになっているはず。いつまでも補欠なのは取り組む姿勢が甘いからだ」
Aくんはプレゼンでこう言いました。いつも練習には一番に行って、道具出しやグラウンド整備をしている。練習後も後片付けや整備で自分が一番最後になる。誰よりも大きな声を出し、誰も見ていないときもランニングや筋トレに自主的に取り組んでいる。それは、いつかレギュラーとして試合に出て、父と母に応援してもらいたいから。あきらめない自分を見ていてほしい。
ひたむきで真面目なAくんが、一生懸命に野球に取り組む姿が目に浮かび、気がつけば私も母親も泣いていました。間違いなく、この日の三者懇談は彼のものになりました。
その後、子どもがプレゼンする三者懇談は大好評となり、今では学校全体で取り組んでいます。
ささやかな実践ではありますが
子どもを真ん中にする
ことに少しは貢献できたかなと感じています。教育活動をするときは、誰が真ん中になっているかが大事ですよね。
最後まで読んで頂きありがとうございました☺️
