細かい旦那VS細かくない嫁
結婚は修行だとよく聞く。
お互いを尊重し合い、価値観を受け入れ、一緒に生活する。
自分とは異なる価値観を受け入れるのって大変よね。
今回は、細かい夫と大雑把な嫁の性格の違いについて、
ユーモアを交えてお届けしたい。
うちの旦那は、とにかく細かい。
結婚前から、気づいていた。
彼の住むアパートに遊びにいったときのこと。
「足、ドンドンってならないように歩いて」
私は歩き方を注意されたのだ。
「隣の人に足音聞こえちゃうから」
(細かっ)と感じたが、初々しい私はその発言を受け入れていた。
結婚してからも、旦那の「細かさ」は健在だ。
テレビを見ていると、スッ……と無言で音量を下げられる。
私が「え、これくらいで?」と思う音量でも、旦那には"うるさい"らしい。
音だけじゃない。
一階のリビングで子供たちがケンカを始めると、
二階からすぐ降りてきて、仲裁に入る。
「大声出さないで、近所迷惑でしょ」
とはいえ、子どもにそんなことは通じない。
注意しても言い合いは止まらない。
子どものころから弟とケンカ三昧だった私は、
「子どもはそんなもんや」とけんかが始まっても放置気味。
それも嫌らしく、注意しなさいととばっちりがくる。
…ケンカしてもいいじゃん。
自分の言いたいことを相手に伝えるって悪くないことだよ。というのが私のいい分。
それに大人が口出ししないほうが、
子どもだけで最後は仲直りしている。
細かい旦那に対し、私は、かなり大雑把だ。
洗濯物を干す時、長袖の袖が中で詰まっていてもそのまま干す。靴下のつま先が丸まっていても、「まぁ乾くだろう」と思って気にしない。
でも旦那はすぐ気づく。
「そこ、乾いてない」
確かに、詰まっている部分だけ微妙に湿っている。
洗濯物の畳み方にも、旦那はこだわりがある。
「俺の畳み方が一番うまい」と言う。
端が揃っているか、重ねた時にズレていないか。そこまで見ている。
私は「畳んであればOK」派だ。着れれば、しまえれば、それでいい。
だから時々、「そこまで気になる!?」となる。
あと、炊飯器で炊けたご飯にもうるさい。炊けたらまず、天地をひっくり返せという旦那。この工程を省くと上の部分が硬くなる。
しかし、私は2回くらいひっくり返したところでご飯をもる。旦那はしっかりひっくり返してというが、正直ほかにも家事というタスクがたくさんある中で、天地をひっくり返す作業は私のなかで優先順位は低い。
そんな旦那の部屋には空き箱が大量にある。
家電の箱、何かのケース、「いつか使うかもしれない箱」。全然捨てない。
私はいつも思う。
"そこは気にならないんだ……"
旦那は物が捨てられないタイプでもある。
「思い出があるから」と言って、もう着ない服もずっと取ってある。
私は逆だ。「もう使わない」と思ったら即処分する。着古した服、サイズアウトした子供服、全部。
旦那は、「いつか使うかも」「まだ使えるし捨てるのもったいない」という気持ちが強いんだと思う。部活ではいていたジャージやバスケットシューズ。フランスで買った真っ赤な靴。若いころきていた派手なデザインの服たち。ハイブランドのショップバッグ。
いつ、メルカリで売ってやろうか……。
ちなみに、私は大雑把だけど、部屋が散らかっているのは嫌いだ。
床に物が散らばっていると、全部捨てたくなる。
机の上も、できれば何も置きたくない。
だから、出しっぱなしの物は確認せずに片付ける。
いや、正直に言えば、捨てる。
その結果、旦那の大事な書類まで捨てたことがある。
当然怒られた。
私の言い分:「なんで出しっぱなしなの?」
旦那の言い分:「なんで確認せず捨てるの?」
どちらも、相手の立場からすれば正しい。
でもどちらも、自分の視点からしか見えていなかった。
もうひとつ、
旦那は思ったことをそのまま口にする人だ。
入籍してすぐ海外転勤が決まり、新婚なのに遠距離生活になった時のこと。私はかなり不安だった。
そんな時、旦那がぽつりと言った。
「まぁ、離婚してもバツつくだけだしな」
私は「デリカシーなさすぎる、何で今それ言うの?一言多いんだよ」とブチ切れた。
彼からすれば、不安な気持ちをジョークで和らげようとしただけかもしれない。悪気はない。
ただ、口に出す前に「相手がどう受け取るか」を考えるステップが、ごっそり抜けている。共感性がまるでない。
論理で不安を処理しようとする旦那。共感で不安を和らげてほしい嫁。同じ「不安」という感情に対して、求めているものが違う。
そんな価値観合わない夫婦も、結婚して10年がたつ。
完全にわかり合うのは、たぶん無理だ。でも、相手の地雷がどこにあるかは、だんだん見えてくる。
子どもが騒ぐことで頭痛につながるなら、それは避けてあげよう。
だから今は、騒ぎ始めた時に「もう少し声落とそっか」と先に声をかけるようにした。(たまに、だけど)
物を捨てる前に「これ大事?」と一言聞くようになった。
全部じゃないけど、まぁ、少しずつ。
今日も私は、袖が詰まったまま洗濯物を干す。旦那はたぶん気づいて、そっと直す。私は出しっぱなしの物を片付け、旦那は「あれどこいった?」と言う。
きっとこれからも、噛み合わない。これが結婚なのだ。
