Photo by
sugamari_spirit
【ショートショート】私のお姉さん(398字)
小学二年生の夏休みのことだった。おばあちゃんの家に行くと知らないお姉さんがいた。お姉さんはおばあちゃんのお手伝いをするロボットらしい。私は遊び相手ができたと思って嬉しかった。
仲良くなりたくてお姉さんの似顔絵を描いてあげた。お姉さんは「とても上手ですね」と言ってくれたけど、続いて「ところでこれは何の絵ですか?」と聞いてきた。
お姉さんは子どもと接することに慣れていないみたいだった。でも、私にはそれがおもしろかった。
翌年の夏休みもおばあちゃんの家に行った。お姉さんに会えるのが楽しみだった。
顔を合わせるなり、お姉さんは膝を曲げて私と目線を合わせた。
「みか、久しぶりだね。大きくなったね」
にっこり笑って私の頭を撫でる。
私は何も言えなかった。お姉さんはお姉さんじゃなくなっていた。
どうしていいかわからずおばあちゃんを見上げる。おばあちゃんは眉毛を下げて言った。
「今年に入ってアップデートがあったんだよ」
(本文398字)
テーマ:夏休み、SF
