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50年後。どうなっているだろうか?

100年後といわず、50年後、世界はどうなっているだろうか?
案外、遠いようで、すぐ近いことなんだけど・・・
先日、26歳・27歳・35歳の男たちと「懇親会」を持った。
いずれも、孫みたいな青年たちだけど、非常に面白かったので、
その一端を記録しておくことにする・・・

私は、85歳を過ぎている。
50年後といっても、彼らは、私の年齢にも到達していないのだ。
私の一番若い孫は16歳である。彼女は、50年後も60歳代にすぎない。

ホモ・サピエンスは、滅亡しているかもしれない」といったら
彼らは驚いていたが、『サピエンス全史』のハラㇼ氏も未来は描けない。

ハラリ氏

生成AIが、世界を根底から変えようとしている

この数か月で、AIによる進捗は著しい。
チャットGPT4-0までは何とか理解できた。
しかし、今やGPTも5ー5まで来ているという。
そして、アンソロピック新型AI(ミュトス)ができたという。

悪者(国家・企業・個人)がサイバー攻撃に利用したら、この世が滅んでしまう。というので、政府・企業・自治体組織が、緊急にガードシステムの開発に基金を出し合う会議をしている。

しかし、半年・1年のうちに、いろいろな開発が進められて、止められないだろうという。
私も頭を抱えて「警告」の真似事をこのNOTEにも書いた。
素人には、どうしようもないことだが「眼を開いていよう」という呼びかけをしたのだ。

チョット寄り道

ミュトス級のAIの「サイバー攻撃」などの危険性に対応できる「汎用型モデル」の開発の目途が付いたようである。
アメリカ政府の安全対策に合わせて、日本政府・メガバンクだけでなく
広く企業・組織が「最先端AIの活用が可能」になったと、マスコミが報道している。(2026/5/30 )

しかし今後、ミュトスのような最先端AIへの懸念はなくならないだろう。
当座の課題を乗り越えることできたが、50年後は、もっとAIの「開発と安全性」のイタチごっこは続くだろうから、どんな世界になっているかわからない。

AI開発者の「頭脳」はどうなっているのか

openAIを開発した人たちが中心になって、「アンソロピック新型AI(ミュトス)」を開発したという。アモデェイ兄妹らだ。
それを「防御するシステム」を開発した人たちが存在する。すごい頭脳だ。

こうした開発者は、ジョン・マッカシー、アルトマン、ハサビスらが有名である。開発者の中には、アメリカ人・インド人・イギリス人など多国籍の人間がいるし、松尾・甘利・福島氏など優秀な日本人も多数いる。

アルトマン氏 ウキペディア

こうした頭脳の持ち主の頭の中はどうなっているのだろうか
発想はどこから来たか。

私は先日、数学者をゲストに迎えて学習会を持った。
東大・京大などを経験した学者である。面白い学習会だった。
コンピューターの発想のもとを造ったイギリスのアラン・チューリングは数学者だった。

チューリング博士

最近、算数と数学は異なる学問だが、混乱していると聞く。レベルが低い。

AIを構想する力は、この次元のヒラメキであり、数学でしか表現できないものだと聞いている。AIの開発者も、基本は「3次元の空間で考えている」とみるべきだろう。そして「思考が飛躍」する。

<チョット寄り道>

私たちが日常的に認識し、生活している空間は<縦・横・奥行き>の
3次元空間」である
物理学においては、この3つの空間の広がりに「時間」を加えた4次元時空、あるいは「超弦理論」などに基づくという。

私たちは、「さらに多くの次元の世界」を生きているとも考えられている。
歴史・伝統・民族・遺伝・風土の次元があるだろう。
私には、それ以上のことは、まったくわからない。

3次元空間

AIを構想する力は、この次元のヒラメキであり、数学でしか表現できないものだと聞いている。AIの開発者も、基本は「3次元の空間で考えている」とみるべきだろう。
私の家族の中にも「日常生活に関心を持たない研究者の卵」がいる。
異脳というべきかもしれない。時空を超えて考えることが楽しいという。

発想の転換で言えば、AIは「天動説」から「地動説」に、にている

AIの開発は、4次元を遥かに超えた「超高次元の数学空間」で行われているという。AIは、人間には決してイメージできない「高次元のつながり」を見つけるのが得意だからこそ、高度な予測や会話ができるのだという。

最近のAIの開発・進捗をみていると、どこまでが異脳なのか・・・
わからなくなってしまった。

これは、「コペルニクスが天動説で地動説をひっくり返したのと」と似ている。
まさに「コペルニクス的転回」が、AIによっていま起きている。

むかし、私は「なぜ、コペルニクスが地動説を着想したのか」を考えたくて、ポーランドのクラクフクにいった。

クラクフク(ヤゲロー)大学 

首都ワルシャワからかなり離れた古都で、アウシュビッは「近く」だった。
彼が学んでいたというクラクフク大学を訪ねてみたり、古い街を散歩したが何もわからなかった。当たり前だけど・・・(笑)

地動説

<チョット寄り道>

思考の飛躍には、根拠とチャンスが必要である
生成AIにしても同じだ。
私は、過去の例では「地動説への飛躍」が同じではないかと考えている。

ニコラウス・コペルニクス(Nicolaus Copernicus)は、長年の観測と計算に基づき、1543年に「天体の回転について」を出版したが、あくまでも数学的な理論で、プトレマイオスの「天動説を補完する」という姿勢をとった。

活版印刷が普及」するタイミングとも一一致していたので普及がはやかった。

最初に「地動説」を考えたのは、紀元前3世紀の古代ギリシャの自然学者・アリスタルコスである。

1800年眠っていた地動説

望遠鏡がない時代だから、天体観測と、数学的知識だけで考えたのだ。
彼の説は広く受け入れられることなく消えていた。
しかし、イタリアに留学したコペルニクスは、ボローニア大学で天文学者のノヴァーラ教授に「地動説」を教えられた。発想は、ヒラメキばかりではない。根拠が必要である。

フィジカルAIが「普及」し、人間と共存する世界

学習会では「フィジカルAI=ロボット」は、新鮮ではなくなったという話になった。最近の「中国」や日本のメーカーの開発をみると、50年後のロボットの活躍は当たり前になる。戦争もドローン主体にきりかわりつつある。

50年後は、少子化に伴い、介護・農業・物流・サービス業など、自動化が進み・行政サービスに、ロボットが普通に活用されされているだろう。

<チョット寄り道>

私たちは「直角三角形」や「ピタゴラスの定理」を普通に受け入れていて、日常生活にも活用している。しかし、これが観測され、発見されたものであることを忘れている。

ピタゴラスの定理

ナイル川の氾濫後、土地の測量・農地整備が必要になった時、シリウス星を起点とする「直角三角形」が発見された。
これは、ピタゴラスより約1000年も前の事である。

シリウス星を観る

同様に、メソポタミアのチグリス・ユーフラテス川の氾濫後の農地の整備のために、測量が重ねられ、その測量技術が「直角三角形の原理」として活用されていたことが、楔形文字の粘土板とともに発見された。

粘土板に記された定理 朝日新聞

ピタゴラスは、当然、こうしたことを知っていた。
彼の功績は、測量技術を学問に高めたことだ。
こうしたことが、「普通に理解」されるようになったことと同じように、AIも日常生活の中に使われる時が来るだろう。

ナイル川の氾濫によって歪んだ土地を正しく測るために「積分の概念」が生まれたといわれるのは、生活につながっていたからだ。

<チョット寄り道>

氾濫で、デコボコになったナイル川の測量で、積分の考え方が生まれたが、その経験則を学問として止揚するきっかけを作ったのは、デカルトである。

デカルトの数学を起点として、ライプニッツやニュートンが「微積分」を着想し、論争になったことは有名である。

AIの開発でも、「激しい諍い」が展開するだろう。
いや、人材・頭脳の引っこ抜きは、すでに行われている。一人の天才ではできない時代だからだ。

AIは「学問より実利」が問題だから、投資家の眼は、すでにこちらに向いている。カネもうけの争いで、世界が滅んではいけない。
しかし、経済力がなくては、開発は不可能だ。膨大な投資が必要なのだ。

50年後は、今日では「普通」に使われていることが、人類を発展させ、文化を創造しているだろう。

AIが作り出す世界は、アレクサンドロス王が構築した帝国に似ている

生成AIが「新しい世界」の扉を開いた。世界観の一新である。
これはアレクサンドロス大王が、伝統のあるアケメネス朝ペルシャを破り、エジプトからインドまでの大帝国を築いたことと同じで、「既成の国家像」を破壊し、新しい地図を開いたことと同じである。

アレクサンドロス王(モザイク画)

政治のみならず、人種の混血をはじめ、やがてヘレニズム文化を構築する流れをつくる。情報・物資の流れも変わってしまった。

ヘレニズムの販図

現在、イランとアメリカが「石油を中心に対立」し世界を混乱させている。
イランは、2500年以上のペルシャの伝統を誇り、トランプに屈しない。
イスラム教・シーア派特有の高度な宗教的・政治的なネットワークをもっている。
現実的で合理的な「駆け引き」の力は、トランプのディール(deal)より「したたか」である。混迷の先が見えてこない。

中国の古代「三国志」の時代とも似ている

私は、50年後の世界は、古代中国の「三国志」時代と似ていると思う。

(1)アメリカ・EU・日本を中心とした資本主義国家群
(2)中国・ロシアなどを中心とした社会主義国家群
(3)イラン・イラク・サウジアラビアを中心としたイスラム国家群

三国志を現代に置きなおしてみると?

魏=資本主義国家群 蜀=社会主義国家群 呉=イスラム国家群 と,おいてみると分かり易いだろう。
現在の紛争は「魏」と「呉」で、ホルムズ海峡を川と見立てると、まさに長江を挟んだ「三国志」の舞台になる。

しかし、この3つのグループより強大な「AIに支配された帝国」が、50年後の世界ではないかと予測している。
これは、これまでのように地図に表示されない世界だ。

AIの開発は国家を超えて巨大な影響力をもっているだろう。
紛争・戦争は、サミュエル・ハンチントンが『文明の衝突』で指摘したように「文化のはざま」で起こるだろう。

<チョット寄り道>

AIが「同時通訳機能」をもっている。すでに多言語の話者が、同時に母国語で会議ができるAIが開発されている。国境の壁は、AIの技術ですでに超えている。海外旅行も、チップを付けたら、どこの国の人とも会話できる。

Neuralinkは、脳の神経信号を読み取り、思考だけでコンピュータやデジタル機器を直接操作できる「インプラント型デバイス」や「手術用ロボット」の開発を行っているという。
まだ実験段階であるが、重度の四肢麻痺や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者を対象としたヒト臨床試験は、米国・英国・カナダなど世界各国へ試験を拡大しているという。

だから、50年後は、思考を通じたコミュニケーション(テレパシーのような伝達)や、人間とAIとの共生・能力拡張もできているだろう




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