東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーで開催されている
「宮脇綾子展」に行ってきた。
この展覧会が催されていることを知らず、
友人に誘われ、早速1週間後に、
日程を定めた。
その週末の日曜美術館で「宮脇綾子」が、
取り上げられた。
正確にはビデオで見たので、出かける
2日前に偶然ビデオを見たのだ。
1905年に生まれ、40歳になってから
創作を始めた宮脇は、1995年に
亡くなるまで、活躍していたようだが、
知らなかった。
宮脇の夫は画家で、士族の生まれだったために、
姑は慎ましく、物を大切にする生活を
していたという。
そんな姑が亡くなり、沢山残された和服や、
和服の端切れを利用してアプリケを始め、
やがてアプリケ作家としての活動で
知られるようになったそうだ。
朝9時頃、家を出て東京駅に着いてみると、
何回か訪れている美術館なのに、
うろうろしてしまった。
ふと周りを見回すと、何やら行列ができている。
その先に目を転ずれば、
「あら、ここだわ!!」看板が・・・
「えっ、もしかしてこの行列は入場待ち??」
恐る恐るその先を辿ると・・・まだまだ続く・・
係員に伺えば、
「1時間で入れれば良い方ですね。
はい、3列に並んで〜」と、とほほ・・
今更「見ない」という選択肢はない。
「日曜美術館で放映されたから混んでるのね」
と後ろから聞こえてくる。
なるほどね〜、テレビの力はすごい。
結果、1時間まではかからずに入場できた。




写真は写せないので、画像は全てパンフレットや
ポスターから。
比較的、小品が多いので展示点数は沢山あった。
見終わって一番印象に残ったのは使う素材の
ユニークさ(使い古したコーヒーの濾し袋、
灯油ストーブの芯などなど)と、
その素材を活かす発想の素晴らしさ。
そして、物を見つめる目の細やかさだ。
スケッチ帳には数多のスケッチが残されており、
その正確さにも驚く。
それらには独特のこだわりと根気強さが
現れている。
私も手仕事が好きなので、真似してみたいと
つい思ってしまうが、この細やかさと辛抱強さ、
何より色彩感覚の素晴らしさを見たら、
とてもとてもと一歩も二歩も退いてしまう。
上に載せたポスターからの作品は
どちらかといえば、大きい作品で、小品に
見るべきものが多かった気がする。
根を出した玉ねぎや、さつまいも 筍、
枝豆、干し柿といった野菜への目が優しい。
ピーマンの断面も言われてみれば確かに、
デザイン性が高い。
また日常の食卓に乗る魚や甲殻類も
執拗にスケッチする。
最後の方にあった干し柿や小さな縞魚
の夥しい数の貼り絵には、
ただただその集中力に圧倒される。
どんな世界でもその道の達人には
集中力と努力が欠かせないのだと
納得させられる。
齢80を過ぎても努力のできない
我が身は・・・・・仕方ない💦
東京ステーションギャラリーは、
旧東京駅の一部を残して改修されており、
重要文化財に指定されている。
館内にはその頃の名残が、そこここに残る。
ただ、行く度に思うのだが、
帰路は3階から階段を使って1階まで降りる。
木の優しい温もりの階段だが、
もう少し歳を重ねたら、この階段を
3階分降りるのは怖い・・無理かもしれない。


