【山陽】亀山駅 120%満喫する 映画のロケで使われる亀山本徳寺の真横 台湾鉄路管理局と国際姉妹鉄道協定
山陽電車・亀山駅は、兵庫県姫路市にあります。
駅前広場はありませんが、道がちょっとだけ広く、商店と郵便ポストがあるので、ちゃんと駅前の趣が感じられます。
ポストのわきに、祭りで使用する屋台の倉庫があります。
何も知らずに、ふと振り返って見た時には、ちょっとびっくりしますね。
飾磨と山陽姫路の間に2駅あるうちの、南の方です。
踏切の警報音て、リズミカルですね。
まあ、当たり前か。
変拍子だったら、気持ち悪いです。
2階建ての駅舎が、蔵のように見えます。
最近外壁がリニューアルされ、格子窓も取り付けられました。
以前は、ものすごく年季のいった、古アパートのような雰囲気でした。
2階は畳の部屋で、押し入れには布団が入っているんだろうなあとか、いろいろ想像できました。
駅のすぐ東に、駅名の由来となった亀山本徳寺(ほんとくじ)があります。
広大な境内を持つ浄土真宗本願寺派のお寺で、本堂は兵庫県下最大の仏堂となっています。
数々の映画やドラマの撮影地となっており、大河ドラマ「新選組!」、「軍師官兵衛」、映画「関ケ原」、「本能寺ホテル」などで使用されてきました。
わたしほとんど見てますね。
書写山がトム・クルーズの「ラストサムライ」のロケ地となったのは知っていましたが、こんな住宅地の中に、大河ドラマや映画のロケで使われるお寺があったとは、知りませんでした。
しかも山電の駅のすぐ横です。
なお、あとでまた説明しますが、本徳時の本堂は、新選組と大いに関係のある建物です。
当駅のやや北西200mのところに、飾磨港線の亀山駅がありました。
1897年(明治30年)に播但鉄道の駅として開業し、1986年に廃止となりました。
廃線跡は現在、遊歩道となっています。
グーグルマップの航空写真で見ると、よく分かり、興奮します。
線路沿いの柵が、いい味を出していますね。
それこそテレビドラマに出てきそうなシチュエーションです。
当駅の開業は、1923年(大正12年)。
神戸姫路電気鉄道の亀山御坊駅として設置されました。
2014年に山陽電車は、台湾鉄路管理局との間で国際姉妹鉄道協定を締結しましたが、その背景として、どちらも海沿いを走るという点と、どちらにも亀山駅がある、という共通点がありました。
あちらの亀山駅はキサン駅と読みますが、ホームの跨線橋から太平洋が見えます。
駅と海との間を2号線という道路が走っています。まんま須磨ですね。
ホームは相対式です。
反対側のホームへは、地下道で連絡をしています。
当駅の名称は、1944年に電鉄亀山になっていましたが、飾磨港線の廃止により、1991年に現在の亀山に改称しました。
浄土真宗亀山本徳寺は、もともとは英賀城下にありましたが、豊臣秀吉の英賀城攻めに先立ち、戦渦に巻き込まれないよう、亀山の地に移されました。
1602年に浄土真宗の本山である本願寺は、東西に分裂します。
これは、浄土真宗による一向一揆を政治的・軍事的に脅威に感じた徳川家康が、その勢力を弱めるために仕組んだものでした。
自分に忠誠を誓う教如(きょうにょ)という人物を取り立て、東本願寺(大谷派)を設立させます。
家康と東は分かりやすい組み合わせですね。
この時、亀山本徳寺は従来の西本願寺に属します。
ちなみに東本願寺勢力は分立して姫路城下の船場へ移り、真宗大谷派姫路船場別院本徳寺となります。
地下道内には、飾磨高校美術部の生徒さんによるかわいい絵が描かれています。
分裂以降、亀山本徳寺は傘下に380の寺院を擁する、西国における本願寺派の拠点として発展します。
播磨に浄土真宗、特に本願寺派が圧倒的に多いのは、本徳寺の影響と言います。
明治元年に本徳寺の旧本堂は火災で焼失しましたが、再建するにあたり、京都にある西本願寺の北集会所(きたしゅうえしょ)の建物が移築されることになりました。
屋根瓦に至るまで海路で輸送し、飾磨津からは手渡しによって亀山に運ばれました。
この建物は幕末に新選組が屯所として使っていたもので、柱には隊士が付けた刀傷が残っています。
幕末物の映画やドラマで、亀山本徳寺の本堂が使用されるのは、実にふさわしいことなのです。
