✈️ ファーストクラスの独裁、「選挙」という虚構で民を支配するミャンマー軍政⚠️
🧩 見せかけの「選挙」
12月に予定されているミャンマー総選挙。だがその実態は、投票ではなく、服従の確認作業に近い。
上下両院664議席のうち、166議席(25%)は国軍総司令官の指名による軍人枠。
残る498議席が民選枠だが、そのうち65議席(約1割)は「治安確保が困難」として投票が行われない。
つまり、有権者の意志が反映されるのは全体の6割強にすぎない。
しかも、民主派の主要政党はすでに解党され、親軍政党USDP(連邦団結発展党)が軍の後押しで全国に候補者を展開する。
選挙管理委員会は政見放送を事前検閲し、批判的発言は一切許されない。
選挙の形式だけを整えた「民主主義の仮面」。
だが、その仮面の裏では、銃口によって民意が封じられている。
💸 ばらまきと沈黙の交換
軍政は10月から、公務員や軍人に月3万チャット(約1100円)の手当を上乗せした。
農村部では、国軍の支配地域に限り、食料配給や燃料補助が実施されている。
それは「選挙支援」ではなく、服従の報酬だ。
一方で、少数民族地域や反政府勢力の支配地では、学校や病院が閉鎖され、人々は逃げ場を失っている。
ミャンマーの選挙とは、民意の表明ではなく、生活と沈黙の取引に変わってしまった。
✈️ ファーストクラスで語る「自信」
9月、ミンアウンフライン総司令官はロシアとカザフスタン、中国を歴訪。
外交団との会談後、機上インタビューに応じ、こう語った。
「我々の選挙は着実に進んでいる。国際社会の理解も得られた」
だがその機内は、最新鋭のファーストクラス。
窓の外に広がるのは、反乱の煙立つ故郷ではなく、上空の平穏な雲海だ。
ミャンマー南部では村が焼かれ、北部では反政府勢力が進撃を続ける。
それでも彼は「外交と戦況で自信を深めた」と語る。
この断絶こそ、権力者の現実逃避の象徴にほかならない。
🧭 中国・ロシアの後見
軍政が選挙を急ぐ理由は、国際社会への形式的な正当化だ。
中国は経済投資と資源輸入の安定を求め、軍政を支援。
ロシアは兵器供給のパートナーとして「民主的プロセス」を称賛。
いずれも「選挙の自由」よりも「安定の継続」を優先する立場だ。
軍政はその構図を読み切り、「民主的な体裁」さえ整えれば国際的非難は和らぐと確信している。
🕊️ 民の声なき国家
ヤンゴンでは、夜になるとバイクのスピーカーからこう流れる。
「有権者名簿は役所で確認を」
だが、名簿を確認しに行く人はほとんどいない。
恐怖と無関心が交錯する沈黙の街。
人々は、次の選挙が何を変えるかよりも、明日を生き延びる方法を考えている。
🔚 結語、選挙という劇場の果てに
この国では、投票箱が設置されるたびに、自由が一つ失われていく。
それでも軍政は、選挙をもって「国民の承認」を演出し続ける。
ファーストクラスの窓の外に広がるのは、雲か、それとも民の嘆きか。
ミンアウンフライン将軍の視線の先にあるのは、未来ではなく、権力の虚像にすぎない。
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