Googleに生体データを渡さずに、自前の健康分析システムを作った話
先週、Fitbit Airを買わないことに決めた。今日はその続きと、代わりに何をしたかを書く。
デジタルツインという概念
調べていて、ある言葉が頭に刺さった。デジタルツインだ。
Googleが構築しようとしているのは単なる健康データのバックアップではない。「この個体にこういう刺激を与えたら、次にどう反応するか」をシミュレーションするための動的な確率モデルだ。
心拍・HRV・睡眠・体温が統合されると何が起きるか。HRVが低下し、睡眠の質が3日連続で悪いと判断された時、デジタルツインは「判断力が低下し、衝動買いに走りやすい状態」としてフラグを立てる。そして検索窓に一文字打ち込む前に、レコメンドエンジンの重み付けが書き換えられている。
最後のピースだけは渡さない、という判断はそこから来ている。
では何を選んだか
Amazfit Helio Strapだ。
Fitbit Airと同じ$99。スクリーンレス。HRV・睡眠ステージ・SpO2・体温・ストレスが全部取れる。データはGoogleではなくZeppのサーバーに行く。
そしてここが重要だ。GadgetbridgeというオープンソースのAndroidアプリを使えば、Zeppのサーバーすら経由せずにデータをローカルに取得できる。
Helio Strap → Gadgetbridge(ローカルのみ)→ SQLite → InfluxDB → Grafanaでブラウザ表示。
自前分析がFitbit Airを上回る理由
ZeppやFitbit Airで見えるのは「スコア」だけだ。なぜその数字なのかはブラックボックスだ。
自前のGrafanaでは生データが全部見える。そして自分の生活文脈と組み合わせた分析ができる。
交互浴の日 vs 普通の日、深酒の翌日のHRV回復曲線、ランニング負荷と翌朝のコンディションの相関。これらの相関はGoogleもZeppも知らない。自分だけが持っている変数だ。
新しい運用でFitbit Airへの未練は完全に成仏した。南無阿弥陀仏。
2〜3週間後、データで見えてきたことを書く。
