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第10回 80代の友人が“話しかけるだけ”でゲームを作った日──Claude Code 実践記


初めに

長年の友人であるKさんは、八十を少し過ぎた年齢になる。
囲碁仲間として何十年も一緒に過ごしてきたが、ここ数年、孫がスマートフォンを器用に操作する姿を見るたびに、少し寂しそうな表情を浮かべることがあった。

「画面の中の世界は、もう俺には一生わからないだろうな」

冗談めかして言うその言葉の奥に、 “新しいものへの距離”と“自分にはできないという諦め”が、確かにあった。

私は1970年からプログラミングに触れてきた人間だが、 Kさんにとってコードは、暗号のように遠い存在だったはずだ。

そんなKさんが、ある日── 話しかけるだけでアプリを作れるAI「Claude Code」 を使い、 人生で初めて「自分の手でゲームを作る」体験をすることになる。

この記事では、その出来事を紹介しつつ、 同じように「やってみたい」と思った方が、今日から実際に試せる手順をまとめた。


初めてのプログラム作成

先日、囲碁を打ちながら世間話をしていたとき、私はふと思いついてKさんに言った。

「話しかけるだけでアプリを作ってくれるAIがあるんだが、試してみないか」

Kさんは半信半疑だった。
孫向けの宣伝文句のように聞こえたのだろう。
それでも一度くらいは、と恐る恐るパソコンの前に座り、こう打ち込んだ。

跳ねるボールをラケットで打ち返すだけの、簡単な一人用ゲームを作ってください

数十秒後、本当にゲームが現れた。
黒い画面でボールが跳ね、白い板がそれを打ち返す。

Kさんは狐につままれたような顔をしていた。
自分は一行もコードを書いていない。
ただ思ったことを言葉にしただけなのに、ゲームが動いている。

「これは……昔、ゲームセンターでみんなで打ち合ったやつじゃないか」

若い頃に夢中になった卓球のようなゲーム。
まさか自分がその“作る側”になるとは思っていなかっただろう。

そこからKさんの要望は止まらなくなった。

  • モノクロにしたい

  • ラケットに当たった音、壁に当たった音がほしい

  • スピードを選べるようにしたい

驚いたのは、専門用語を一切使わなくても伝わったことだ。 Kさんが「もっとこうしたい」と言うたびに、ゲームは少しずつ彼の記憶の景色に近づいていく。

私が50年以上かけて身につけてきたことを、 Kさんはこの日、会話だけで手に入れていた。

出来上がったゲームは決して複雑ではない。 それでもKさんにとっては、紛れもなく「自分が作ったもの」だった。

「難しい言葉を覚える必要が、もうないんだな」

その一言が、今も忘れられない。

有料サービスの壁を越える

KさんがClaude Codeを使う前、ひとつだけ越えなければならない壁があった。
それは「有料サービス」という点だ。

だが、Kさんはこう言った。

「便利なら払うよ。年を取るとね、“覚える苦労”のほうがよっぽど高くつくんだ」

高齢者はケチなのではない。
納得すれば、必要なものにはきちんとお金を払う。
むしろ「無駄な苦労を避けたい」という気持ちが強い。

そしてClaude Codeは、まさにその“苦労”を取り除いてくれる道具だった。

  • 難しい言葉を覚えなくていい

  • 操作を覚えなくていい

  • 頭に浮かんだことをそのまま言えばいい

Kさんは、初めて自分の手でゲームを作れた瞬間、 「これは値段の話じゃないな」と静かに言った。

お金を払う価値があるかどうかは、使った瞬間にわかる。
高齢者ほど、その判断は正確だ。

実践編:あなたも同じゲームを作れます

ここからは、Kさんが実際に使った言葉をそのまま紹介する。
この通りに進めれば、プログラミングの知識がなくても同じゲームが作れる。

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