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52歳、なぜ私は「世界一、夫に優しくする」と決めたのか

私は、ある時から心の中に引っかかっていたことがありました。

それは、なぜか男性から怖い思いをする経験が続いていたことです。


振り返ると、1社目の職場にも、2社目の職場にも、言い方がきつい男性がいました。

そして3社目。


そこには、私にとってとても怖い存在の店長さんがいました。

仕事に対して厳しく、言葉も強い方でした。


報告や相談をする時も緊張してしまい、

「また何か言われるかもしれない。」

そんな気持ちで仕事をしていました。

もちろん、傷ついたこともありました。

苦しかったこともありました。

でも、ある時、私は真剣に考えました。

「どうして私は、こういう怖い思いをすることが続くんだろう。」

相手を責めるだけではなく、一度、自分自身にも目を向けてみようと思ったのです。

その時、心の中から浮かんできた言葉がありました。

「夫に対しても、きついところがあるんじゃない?」

その言葉に、私はハッとしました。

私は、職場で言葉の強い男性に傷ついていました。

「どうしてそんな言い方をするんだろう。」

「そんな言い方をされたら苦しい。」

そう感じていたはずなのに……。

ふと、自分を振り返った時に気づいたのです。

「なんで覚えていないの?」

「どうして分かってくれないの?」

私は、そんな不満を強い言葉にして、夫にぶつけていたことがありました。

その瞬間、私は思いました。

「そりゃ、私だって強い言葉を相手にぶつけているじゃん。」

相手から受けた痛みにはすぐ気づくのに、自分が相手に与えているものには気づけていなかった。

そのことに、私は初めて気づいたのです。

もちろん、その時の私は余裕がなかったのも事実です。

乳がんの治療で心も体もつらかったこと。

働けない不安があったこと。

家族のことを考え、毎日必死だったこと。

新潟の叔父と叔母のことでも、病院やこれからのことを考え続けていました。

私は、精一杯生きていました。

でも同時に、夫が私を支えてくれていたことも事実でした。

治療中の生活を支えてくれたこと。

経済的にも支えてくれたこと。

そのありがたさを、日常の中で忘れてしまっていた自分にも気づきました。

だから私は決めました。

「まずは自分から変わってみよう。」

「世界一、夫に優しくする。」

大きな決意でした。

当時の私には必要な一歩でした。

相手を変えようとする前に、自分の言葉や態度を見直してみる。

そこから始めてみようと思ったのです。

そして、その決意をしてから約2週間後。

思いもよらない変化が起こりました。

あれほど怖いと感じていた店長さんが、転勤することになったのです。

その知らせを聞いた時、私は本当に驚きました。

「え?本当に?」

もちろん、ホッとした気持ちもありました。

でも、それ以上に心に残ったことがありました。

「ああ、自分から変わっていくことには意味があるのかもしれない。」

そう思えたのです。

もちろん、私が変わったから店長さんの転勤が決まったわけではありません。

でも、自分自身と向き合い始めた直後に起きたこの出来事は、私にとって大きな意味がありました。

この経験があったからこそ、私は「世界一、夫に優しくする」という決意を、間違っていなかったと思えるようになったのです。

優しくするということは、我慢することではありません。

相手を大切にしたいと思う自分になること。

その一歩を踏み出した日でした。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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