噓ニュースに初めて採用されてからもう4年が経つらしい。
2021年9月13日、ラジオ「舞元力一」59回が行われた。当時の舞元力一はコーナー「ひとくち嘘ニュース」が「ひとくち嘘エピソード」、「ひとくち嘘自慢」などと細分化されており、当回では新ジャンル「ひとくち嘘ビッグスケール」というとにかくどでかい嘘をつくコーナーだった。
あの伝説のお便り、「実家の蔵にあった掛け軸の作者がトリケラトプスだった」、「隕石の親戚がいる」(以上、アールビーアイさんからのお便り)、「テラタモリ」(金魚さんからのお便り)などが登場したいわば伝説の回である。
そんな中、当回の3通目に読まれたこんなお便りがある。
「卯月コウのプリズンブレイク」
細分化されてからは珍しいライバーネタ、そして久しぶりの卯月コウネタでもあり、爆笑までとは行かなくともリスナーの印象に残るお便りであったことは間違いない。
そして何を隠そうこのお便りは自分にとって初めて採用された噓ニュースのお便りなのである。
ということで今回はこの「卯月コウのプリズンブレイク」ができるまでのいきさつなどを振り返っていく。
舞元力一との出会い
にじさんじには2020年の3月に出会い(このいきさつはまた気が向いたら話したい)、12月に「舞元力一」32・34・40回ひとくち嘘ニュースの切り抜きを初めて見た。
まず、このとき2人の印象について、当時知り始めたキャピキャピしたにじさんじの雰囲気とはかけ離れて、渋めのおじさん2人が渋めのラジオをしているということで、「にじさんじにはこういったものもあるんだぁ」と幅広いバリエーションがあることを知った。
そして、視聴者がネタを送って2人が笑うというスタイルが自分の心に何か響いたのであろう。ネタの内容もギャグに似て非なるものであり、短尺でどうバシッと決められるかの勝負が燃えた部分でもあった。
また、小学校に入る前からお笑いというものが好きで、当時流行っていた芸人のネタをパクって笑いを獲ろうとしていた自分に母が言った、「笑わせるなら自分の力で笑わせなさい」という言葉を実現できるチャンスでもあった。
採用に向かって
ひとくち嘘ニュースを知って以降、切り抜きだけには収まらない採用されたお便りはどういうものかを調べた。そこで見たのは2020年春に行われた「ひとくち嘘ニューススペシャル1・2」、年末に行われた「ひとくち嘘アワード」。これらを参考にして軽く自分もこんな感じかなとネタを作った。その中には60回で採用された「Virtual to Live、子供向けCDに収録」の原型もあった。こういった下書きをまたお便りが送れるようになったら送ろうとした。
ただ、その予定は崩れた。51回にてひとくち嘘ニュースが細分化されることを発表。従って下書きも半ば没になることが決定した。それでも次回は初めて送って読まれようと続報を心待ちにしていた。
初投稿初採用。そして挫折。
そして迎えた52回、自分は初めて舞元力一にお便りを送った。この回の不定期コーナーは自分のかわいい一面を紹介する「あまりにかわいい俺」と細分化されて最初のシリーズ「ひとくち嘘エピソード」だった。もちろん自分は嘘エピソードを重点的にネタを作って、サブでかわいい俺のネタも書いていた。変な所は覚えているようで、この回で書いた嘘エピソードの数は7通かわいい俺の数は2通であった。
当時生活リズムの良かった自分はラジオの途中に寝てしまい、学校に行くまでの朝、かわいい俺が読まれているか確認した。
こちらの動画の1:52:06の部分。
まさかの初投稿初採用。3DSでドラクエ8をしていたら急に自分の名前が呼ばれたのだ。実感が湧かなかったが、しばらくして採用を受け入れ、「自分ってセンスあるんだなぁ」と能力が見出せたことに嬉しいと思った。
この回の嘘エピソードは採用されなかったが初めて送ったラジオで読まれるだけで満足したのでそこまで気にしていなかった。
しかし、現実は甘くなかった。この調子でどんどん送っていこうとラジオがある度にネタを書き続けていたが採用には至らず、「やっぱり自分って面白くないんだなぁ」とネガティブになったり「もしかしたらラジオに届いてないんじゃないか」と不具合の可能性も考えていた。それに比例するように学校生活も上手くいかず、早退したり欠席したりと塞ぎ込んでいた。
そして夏休みが明け2021年の9月12日。ラジオ「舞元力一」59回の放送が発表された。
【告知】
— ジョー・力一🤡🎈 にじさんじ (@JoeRikiichi) September 12, 2021
明日13日夜22時より、#舞元力一 第59回をお送りします!
もしも話+あまりにかわいい俺 の2コーナーでたっぷりいつもの通常回をお楽しみください
おたよりはこちらから↓(明日20時頃〆切です)https://t.co/VyzpNujUSU pic.twitter.com/7vkBM9bBaI
この回の嘘シリーズは新ジャンル「ひとくち嘘ビッグスケール」で、正直よく分からなかったから適当にライバーネタを書いた。それよりも前回読まれたあまりにかわいい俺があり、ここを重点的に最後のチャンスだと思っていつも以上に気合いを入れてネタを書いた。
そして当日、お便りが読まれるかを祈りながらラジオを聴いていた。そして始まったあまりにかわいい俺。結果というと、
不採用
どうしようもない現実をすぐに受け入れ自分のお便り人生は終わろうと確信した。そして諦めながらひとくち嘘ビッグスケールが始まり、初っ端のトリケラトプスでもう勝てないと笑うしかなかった。
舞元「サトダイさんから頂きました。」 自分「えっ!?」
舞元「卯月コウのプリズンブレイク」 自分「しゃーーー!!」
信じられなかったまさか憧れていたひとくち嘘ニュースに自分が読まれるなんて。その時やっていた3DSのドラクエモンスターズジョーカー3プロフェッショナルの手を止め、喜びを嚙みしめた。後日、嘘ニュースをまとめたリストを見ても確かにそのネタはあった。
エピローグ
当時自慢できるものが無かった自分にとっては大きな自信となった。これを機に再び学校に行けるようになり、クラスメイトや先生にこれを自慢し続けた。
何もが終わりそうになったその時、自分にとっての救いの一手はたった1つのラジオのお便りだった。いやそのたった1つのためにどれだけ苦労したかがこの文を見て感じてくれるだろう。
何気ないネタにもこういった裏話が存在する。そのドラマを作ってくれた舞元力一には感謝しかない。4年経った今でも人生が変わるように応援し、ネタを書き続ける。
