夜逃げ、罵声、そして再生医療|歴史ナビゲーター西野慎祐の「カオスすぎる」半生記
こんにちは、歴史ナビゲーターの西野慎祐です。
普段は歴史のロマンや面白さを語っていますが、実は僕自身の人生の方が、よっぽど戦国時代かもしれません。
「歴史ナビゲーターって何者?」
そう思ったあなたに、私のハチャメチャな経歴を少しだけ(いや、たっぷりと)ご紹介しましょう。
笑いあり、涙あり、冷や汗ありのジェットコースター人生へようこそ!
第1章:新入社員の仕事は「藪漕ぎ(やぶこぎ)」でした
大学卒業後、父の「帰ってこい」コールで地元の自動車販売会社に入社。キラキラのカーライフ・アドバイザーになる……はずが、なぜか最初の1年はコンサル会社へ出向。
「地域活性化をしてこい!」と飛ばされた先は、岐阜県中津川市の「苗木城」でした。
当時の苗木城は、今のような観光地ではありません。ただの「藪(やぶ)」です。背丈ほどの草をかき分け、道なき道を進む私。
当時の苗木城は、今のように整備された観光地ではありません。入口の看板こそあれど、そこは一面、背丈ほどもある「藪(やぶ)」。
これ、コンサルの仕事?
それとも探検隊?
「行くしかない……」私は意を決して藪の中へ突入しました。
いわゆる「藪漕ぎ」です。道なんてわずかに見える細い筋だけ。視界はゼロ。実はその足元には、大規模な石垣や深い堀、危険な遺構が隠れていたのですが、藪が凄すぎて当時は全く気づきません。
※藪漕ぎ(やぶこぎ)とは
登山道や道のない草木が生い茂る地帯を、手や体を使ってかき分けながら進むこと。海を漕ぐ動作に似ていることから名付けられた。地面に足がつかずに、自分を船に例えて漕ぐような登り(歩き)方。主に渓流釣り、山菜採り、バリエーションルートの登山で行われ、通常の歩行に比べ倍以上の体力と時間を要するハードな行動。
「よくぞ無事に生還できたな」と、今思い出しても冷や汗が出ます。
必死の思いで現在の見どころである「大櫓(おおやぐら)跡」や天守の近くまでたどり着いた時、私の心にスイッチが入りました。
「この城は、タダモノじゃない!」
そこから私は、憑かれたように調査を開始。お城の複雑な構造、歴代の城主、なぜここに城を築いたのか、地域の産業や街道がどこへ続いているのか……。
報告書を作るために調べれば調べるほど、歴史の点と点が繋がり始めます。
極めつけは、子どもの頃に大好きだった時代劇『遠山の金さん』。なんと、あの遠山家が代々の苗木城主だったと知ったのです!
「金さんのルーツが、この藪の中に!?」
歴史が単なる暗記科目から、生きたドラマに変わった瞬間でした。
数年後、この地を再訪した私は言葉を失いました。あんなに深かった藪がきれいに整備され、隠れていた石垣や遺構が堂々たる姿を現していたのです。
しかも、その整備内容は私が作成した報告書の内容に沿っている(ように見える)じゃないですか!
「もしかして、僕の報告書が認められた……?」
まあ、十中八九もともと整備する予定だったのでしょう。でも、いいんです。そう思わせておいてください(笑)。
自分の仕事が地図に残ったような誇らしさと、見えなかった歴史が見えた時の感動。この体験ですっかり「歴史の沼」にハマった私は、これ以降、定期的に苗木城へ通い詰め、全国の山城をめぐるのがライフワークになってしまったのです。
第2章:祝・初契約!……からの「夜逃げ」事件
販売店に戻り、ついに念願の車が売れました!記念すべき第1号のお客様です。しかし、納車直前にドラマは起きました。
お客様、倒産&夜逃げ。
え?嘘でしょ?
代金(400万円)は未回収。でも名義はお客様に変えてしまった後。このままだと債権者に車を持っていかれてしまう!
当時の店長と緊急会議を開き、出した結論は……「隠せ!!」
私は会社の立体駐車場の目立たない場所にその車を置き、シートを被せ、なんと10年以上も隠し通しました。夜な夜な逃げた債権者の自宅を見張る日々。これって、まるで犯人を追いかける刑事みたい…?
新人の業務内容に「隠蔽工作」なんて書いてありませんよ!
第3章:電話の向こうから「人殺し!」
2000年代、私の務める会社は暗黒時代に突入します。リコール隠しに、トラック部門の不祥事。(映画『空飛ぶタイヤ』参照)
電話回線はパンク状態です。
受話器を取れば、第一声が「人殺し!」
いや、私、殺してません……と言い返す気力もなく、メンタルはボロボロ。
「もうダメだ、三菱は終わった」と何度も思いました。あの日々に比べれば、大抵のトラブルは「そよ風」に感じます。
第4章:なぜか「白衣」を着て細胞を培養する日々
2回目の苦境でダイムラーが撤退、三菱自動車はもはやこれまで!と思った時、三菱の御三家(重工、商事、銀行)の援助が入り、ギリギリ生き残ることができました。
その後、三菱商事への出向(i-MiEVの開発とか、ここはカッコいい仕事でした!)を経て、販売店の法人営業に戻るも、今度はパワハラ社長が襲来。
社員を攻め込み、辞めさせる中間管理職が評価される体質に急速に変わっていきました。
「もう限界!」と退社した私が次に選んだ職場は……
岐阜大学医学部・再生医療研究室。
……なんで?自分でもツッコミたくなりますが、文系営業マンの私が、白衣を着て「間葉系幹細胞」の培養装置を操り、プロトコール(手順書)を作成していたのです。
人生、何が起こるかわかりません。
第5章:そして伝説(歴史)へ
大学の研究室は、1年間の期限が決まっていたので、この間にキャリアコンサルタントの国家資格を取得しようと猛勉強。
ところが、1回目はたった1点差で不合格…。枕を濡らしましたが、翌年あらためて挑戦してリベンジ合格!
現在は、夜逃げ犯を張り込んだり、細胞を培養したりしたユニークすぎる経験を生かしてキャリア支援を行いつつ、あの日、藪の中で感じた興奮を伝える「歴史ナビゲーター」として活動しています。
守備範囲は広く、歴史、城、神社仏閣、そしてちょっぴり大人の「春画」の世界まで。さまざまなテーマで、読み解き会や講演会を数多くおこなっています。
また、日本独自の文化の一つである落語も大事にしたいので、定期的に落語のイベントも開いているんですよ!
今年は、話題の豊臣秀長に関する講座のご依頼も多いですね。
歴史は年号の暗記じゃありません。バラバラな出来事が一本の線に繋がる、最高のエンターテインメントなんです!
山あり谷あり、藪あり夜逃げあり。そんな西野と一緒に、歴史の旅に出かけてみませんか?きっと、あなたの人生も少しだけ面白くなるはずです!
今まで研究したものリスト
・戦国時代の色々
武器・武具・山城・武将・攻城戦の詳細(長篠の戦い)・(岩屋城の戦い)
・日本の遊郭や岡場所(特に吉原)
・日本の春画
・平安~江戸にいたる食品の歴史
・江戸の文化・社会・出版規制
・貨幣の歴史
・現在の日本の防衛
・再生医療について
今後調べていきたいのは、浮世絵をさらに詳しく、そして日本の街道と運送についてです。
キャリアコンサルタントとして「自分の取扱説明書」を作る講座も開催しています。セミナー講師としてご依頼いただけると嬉しいです。名古屋在住ですから、愛知県および近隣県であれば、対応可能です。
歴史講座も大歓迎ですよ。
企画されているイベントはこちら。
3/7 漢方と春画(漢方薬局の院長とコラボ)

申し込みはFacebookのイベントページから👇
名古屋市中区橘1-4-11 奥村仏壇店2階 イベントスペース
名城線 上前津駅 7番出口より徒歩6分
鶴舞線 大須観音駅 2番出口より徒歩8分
17時30分~開場 18時~講演開始
参加費一般 3,000円 学生2,000円
終了後、そのまま借りて、おつまみやお酒を持ち寄り懇親会を開きたいと思っています。
参加者は、会場費を200円お支払いくださいまませ。
5/10 豊臣秀長の足跡と配下との関係(3回講座)/満席
5/16 妖怪と春画(妖怪研究家とコラボ)
セミナーご依頼の方は、お問い合わせはフォームからお願いします。
