単純にしてるんじゃない、キャッチーにしてるんだ a.k.a 発信のコツ
BASE株式会社執行役員の柳川です。金融事業の事業責任者をしています。
私はエンジニア→PdM→事業責任者というキャリアを歩んできました。
現在は事業戦略、プロダクト戦略、組織戦略全ての責任を持ちながら、事業責任者を務めさせていただいています。
「複雑なものを複雑なまま理解しろ!単純化するな!」と言う言葉があります。大筋同意します。確かに単純化すると抜け落ちるものが沢山あります。複雑なものには複雑な理由がありますからね。
でも僕は思うんです。単純にしなくてもキャッチーにすることはできるって。逆に言うと「キャッチーにすることはサボるなよ」と思うんです。難しいことを難しいままにして理解してもらえると思うなよと。
理解してもらいたいという姿勢や、気持ちが大事なんです。
みんな別に頭悪くないんですよ。
複雑なものを複雑なまま理解できないのは頭悪いだけと思っている人は、勘違いしてます。浅いです。
関心を持てるか持てないかと言うところに分岐があるだけなんです。
では関心を持ってもらうにはどうしたらいいか。
キャッチーにするんです。
キャッチーにする。これって一対一なら結構できてるんですよ。
それなりに社会経験ある方ならできてることが多い。
でも一対多、しかも不特定多数に対して状況できるかと言うと、一気に難易度が上がるのです。
そこで今回は一対多、しかも不特定多数に見られる状況、つまりnoteなどで発信するコツを書いてみます。
そもそも最初から完全な理解は求めない
人は関心さえ持てれば理解するためのアクションを起こすのです。そして理解するためのアクションがなければ、理解はないのです。でも理解するためのアクションを起こしたからといって、すぐに完全な理解ができるわけではないのです。
したがって動機作りができればまずはよし!としましょう。
ゴール設定を間違えないようにしましょうということです。
どんなに正確なことが書いてあっても関心を持たれなければ、読まれなければ意味なしです。
具体と抽象の間を探す
これが一番本質です。
具体的にしすぎると、刺さる人には刺さるけど、刺さらない人には全く刺さらない発信になる。抽象的にしすぎると、「まぁそれはそうだよね」と言う毒にも薬にもならない発信になる。この加減が難しい。
この加減が難しいのだけれど、この加減が勝負の分かれ目なんだな、と意識できることでアウトプットは変わります。
抽象の権化が「まぁそれはそうだよね」と言う毒にも薬にもならない発信ですが、具体の権化は一対一の対話です。目の前にいるn=1に理解して貰えばいいので、バキバキにチューニングして具体を話しましょう。
丁度いいバランスを知るにはどうすればいいか。結論いろんな人に当てまくって共通公約数を探すしかないです。急がば回れでn=1の攻略を繰り返しましょう。
ただそれでは乱暴なので罠を教えます。
誰も敵に回さない発信しようと思うと、どんどん抽象的な話になっていくんですよね。
逆に厳密性を求め出すと、どんどん具体的な話になっていく。
なので敵を作ることを恐れずに、かつ解釈に一定ブレのあるラインを目指すのが良いのかなと考えています。
書きたいときに書きたいことだけ書く
人の関心を惹くのには、熱意って大事なんです。そしてキャッチーというのは、言い換えると人の関心を惹くことなんです。
熱意を出すにはいろんなテクニックがありますが、テクニックなんて洒落臭いです。伝えたいと思う気持ちがあったらそれはそのまま熱意になります。書きたいこと、伝えたいことをそのまま書きましょう。
書きたいこと伝えたいことは、言い換えると怒りです。(諸説あります)
怒りを無視しないというのは個人的には大事なことだと思います。
そもそもの話で、書きたいこと、伝えたいことがなければ別に発信なんてしなくていいのです。でも書きたいこと、伝えたいことがないというのは、感覚が鈍っている可能性あるよな、感性を育むべきだな、と思います。
なので、怒りましょう。(諸説あります)
n=1に向けて書く
「一対多じゃないの?真逆のこと言ってるやん」と思うでしょう。僕もそう思います。
ただ個人的な観測範囲では、抽象により過ぎて何言いたいかわからないな、というパターンが多い気がしています。叩かれたり間違えるの怖いのかなというパターン。それで、考え過ぎちゃう。
なので考えをピン留めするためにもn=1を想像するのが大事。
というか多分、n=1さえ動かせない発信に力はないんです。
そう考えると具体に寄せて、それを抽象に向けて開いていくほうがいいんでしょうね。
これプロダクトマネジメントでも使えそうな話ですね。
想定活用ケースを考える
この情報は使えるから欲しい!というのは、忙しい現代人には当然なことだと思います。これを逆手に取るのも一種のキャッチー戦略ですね。
では使えると思ってもらうにはどうしたらいいか。仮説でもいいから想定活用ケースを持ったほうがいいでしょう。
例えば僕の以下の発信は、マネージャーが本当は言いたくても言えないことを代わりに書いたら、柳川っていう人がこういうこと言っているよという文脈で使ってもらえるのではという想定で書きました。
そしてHowよりの記事は想定活用ケースが自ずとわかりやすいので伸びやすいです。そういうカラクリです。
パンチラインを散りばめる
パンチラインってわかりますか。いつから一般的な用語になったんだろう、パンチライン。僕はHIP-HOPが好きな青春時代だったので昔からパンチラインという言葉を知っていました。
パンチライン大事です。キャッチーなパンチライン。
正直僕はパンチラインだけ書き溜めてるメモがあって、それを元に発信作ってます。
この記事なら
単純にしてるんじゃない、キャッチーにしてるんだ
がパンチラインです。
このパンチラインは「えっ?どういうこと」系です。
後の説明を読むと意味がわかるやつで、若干高度というか、読んでもらえる自信があるゆえに、できるパンチラインです。
パンチラインになり得る要素としては、以下のようなものがあります。
なんかうまいこと言ってそうなやつ
わかるようなわからないような絶妙なライン
とにかく強い言葉を使う
諸刃の剣ですね、あんまりお勧めはしません
みんなが薄々思っていることを言語化する
これは時流の補助線も必要なので高度
ここと、とにかく強い言葉を使うが組み合わさると強い
パンチラインでキャッチーさを演出していきましょう。
正直タイトル勝負なところはある
ファーストキャッチーチャンスはサムネイルとタイトルだからさ。正直そこの勝負ではあります。基本的にはパンチラインの話の延長線だとは思います。
ただこれ多分僕上手くない。まだまだ修行中。
僕はタイトルというよりは、キャラクター戦略でなんとかやってます。
誰々が書いた記事だ!もタイトル勝負に近い話です。
筆者のキャラクターがわかってるのは大事
筆者のキャラクターがわかってることは大事です。大事というか親切だと思う。文章読むのってコストかかりますからね。それをどれだけ支援するかという意味において、こういうバックグランドの人が書いてるんだなというのは親切設計です。
キャラクターを頼りに読んでもらうことは、思い込みや誤読を助長する可能性もありますが、いいんです。そんなもんです。完璧に文章や主張を読み取ってもらえるはず、読み取れるはずと思い込む方が危険です。
別に理解されなくてもいいし、わかる人だけわかってくれればいいしと強がらない
ダサいので。
「複雑なものを複雑なまま理解しろ!単純化するな!」
を言い訳にするのはダサい。
そう思います。僕は。
(おまけ)一対一の発信のコツ
キャッチーにする。これって一対一なら結構できてるんですよ。
「いやできねーけど」と思う人もいるでしょう。わかります。なので簡単にこっちのコツも書きます。サラッと箇条書きで。この話をさらに読みたい人はリクエストしてね。
まず相手に関心を持つ
一対一だと信頼されるのめちゃくちゃ大事
嫌いな奴の話は聞きたくない
話聞いてくれたから話聞いてあげようみたいなことは普通にあるよね
自分だけ関心を持ってもらおうなんて甘いよね
相手のバックグラウンドを探る
相手の持っている知識を知る
例え話のあたりをつける
相手の関心ポイントを探る
関心のあるところから話したいので
飽きさせないためにも
相手の認識タイプを探る
抽象と具体の混ぜ方の好みが存在する
数字で説明するのがいいのか、感情から入るのがいいのかみたいな話
相手の関心レベルを探る
どれくらいのレベルで知りたいのか
社交辞令の時にグイグイいくと嫌われるから空気読め
相手が興味のありそうなところから話す
最初が肝心だぞ
楽しそうに話す
難しそうな顔して話してると、聞きたいなーとはなりませんよ
なんでこの人こんなに楽しそうなんだと、逆に謎解きさせる
相手にペースを合わせる
独りよがりに話さない
理解度を関心度を確認しながら話す
時には全て話さない
分割もあり
こんな感じです。この全てが一対多の発信でも使えます。
一対一の話は正味以下の記事に書いた話の焼き増しではあります。
まとめ 話を聞いてもらえない前半生があり今の自分がある
話聞いてもらえない前半生を送ってきたのです。それには複合的な理由があります。
端的にいうと投資対効果が合わない、つまり色々ごちゃごちゃ言ってて読み解くのが難しい割にはこいつの話聞いてもメリットなさそうという状態だったと振り返っています。
なのでどうしたら話を聞いてもらえるかに人一倍こだわりがあるのです。わかってもらいたい欲が強すぎる。人間は10代の時に得られなかったものを求め続けてしまうというのは本当なのかもしれませんね。
ということです本文書きました。読んでいただきありがとうございます!
