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[昼喝!][現代詩]:防災詩: 現場へ ― 命をつなぐ日――熊本地震の現場にいるすべての人へ

現場へ ― 命をつなぐ日

――熊本地震の現場にいるすべての人へ

今、
瓦礫のそばにいる人へ。

今、
避難所で誰かの手を握っている人へ。

今、
泥をかき出し、
眠ることも忘れて働いている人へ。

どうか、
頑張りすぎないでください。

あなたが倒れてしまったら、
救える命も、
救えなくなってしまいます。

学校は、
今日は行かなくていい。

会社も、
今日は行かなくていい。

遅刻も気にしなくていい。

仕事より大切なものがある。

試験より大切なものがある。

今日、いちばん大切なのは、命です。

だから、
どうか人を助けてください。

水を運ぶ人になってもいい。

毛布を掛ける人になってもいい。

子どもの手を握る人になってもいい。

泣いている人の隣で、
何も言わずに座る人でもいい。

勇気とは、
英雄になることではありません。

誰かが安心して息をつける場所を、
一つつくることです。



ところで。

もし、
あなたが今、
被災地にいるのなら、

どうか、
次のことだけは忘れないでください。

一、まず自分の命を守ること。

余震は、
まだ終わっていません。

危険を感じたら、
ためらわず安全な場所へ避難してください。

二、火の元を確かめること。

ガスの元栓を閉め、
火災を防いでください。

三、壊れたコンセントにプラグを差し込まないこと。

割れたスイッチを押さない。

電球をつけて
様子を見ようとしない。

見えない火花が、
火災の始まりになることがあります。

四、切れた電線には近づかないこと。

垂れ下がった電線は、
通電しているかもしれません。

絶対に触れないでください。

五、倒れかけたブロック塀や家屋には近寄らないこと。

余震は、
もう一度、
それらを倒すかもしれません。

六、エレベーターは使わず、階段を使うこと。

閉じ込められる危険を避けてください。

七、携帯電話は必要な連絡を優先すること。

回線は、
救助を待つ誰かの命綱です。

不要不急の通話は控えてください。

八、車は緊急車両の進行を妨げないこと。

救急車も、
消防車も、
一秒でも早く、
助けを待つ人のもとへ向かっています。

道を譲ることも、
人助けです。

九、正しい情報を信じること。

うわさではなく、
自治体や気象機関、
消防や警察の発表を確認してください。

十、そして何よりも。

子どもを。

高齢者を。

障害のある人を。

病気の人を。

一人で避難できない人を。

どうか、
ひとりにしないでください。

あなたの手は、
誰かの希望になります。



地震は、
家を壊します。

道を壊します。

町を壊します。

けれど、

人と人との絆まで、
壊すことはできません。

今日という一日は、
点数を競う日ではありません。

成果を競う日でもありません。

命を守る日です。

命をつなぐ日です。

だから、
どうか生きてください。

そして、
どうか助け合ってください。

あなたの小さな一歩が、

誰かにとっては、

明日という未来、そのものになるのです。

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