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7インチ盤専門店雑記1075「ハンドバッグ(ク)と外出着」

「ハンドバックと外出着」、邦題がどうしても必要でしたかねぇ…。「Handbags And Gladrags」、タイトルの中だけで韻を踏んでいることが、どれだけ練られた歌詞を持つ曲であるか…、聴く前から身構えてしまいます。意味だけを訳した邦題の無意味なこと…。元はマザーグースの「六ペンスの歌」ということですが、確認できません。マザーグース的な世界観を目指したということなのでしょうか。おじさんが「おしゃれに夢中な若い女性」をからかうようなニュアンスの言葉だそうです。

「Handbags And Gladrags」、マンフレッド・マンのマイク・ダボが書いた、地味ながら滋味溢れる名曲です。マイク・ダボ自身がピアノを弾いておりまして、ロッドのために書かれたと言われておりますが、実際は1967年にクリス・ファーロウが歌ったヴァージョンが初出ですから、そんなはずはありませんよね。ロッドがカヴァーすると、みんなロッドのために書かれたように思うほど、自分のテイストにしてしまう天才的なヴォーカリストですからねぇ…。謳い文句の書き方から、まだマイク・ダボの方が知名度があるように感じますね。

この曲を含むロッドのファースト・アルバム「An Old Raincoat Won't Ever Let You Down」は、まだジェフ・ベック・グループ在籍中に作られておりますが、フェイセズが始動する前の微妙な時期に発売されております。英米でジャケット・デザインも異なりますが、発売時期もかなり異なります。米国では1969年の11月、英国では1970年の2月です。フェイセズ始動直前、いろいろゴタゴタがあったのでしょうか。

このアルバムには、後に大名曲「マギー・メイ」をロッドと共作するスティームハマーのギタリスト、マーティン・クイティントンもいれば、ELPのキース・エマーソンも参加しております。マーティン・クイティントンはメンタルの病で音楽活動から離れてしまったということですから、ちょいと残念ですね。まあそれでも、あれだけの大名曲を、しかもロッド・スチュワートと共作したのであれば、人生における最大の自慢話があるような気もします。…メンタルを病むというのは、決して幸せなことではありませんけどね。

このYouTube動画では1966年になっておりますが、1967年が正解です。

まあ、どちらが良いとかいう話ではありませんけどね。両方とも本当に歌の上手い人たちです。ちなみに、この曲の作者のマイク・ダボですが、他にも「Ha!Ha!Said The Clown」などという曲も書いております。ヤードバーズがカヴァーしたアレですね。「なるほど!」という気もします。歌詞も含め、この人が書く曲は好きかもです。

さてこの盤、状態は良好ですが、ヘッダー写真でお分かりのように、ジャケット左上の欠損があります。その分お安く見積もっても、軽く5桁は行ってしまいます。ロッドの初期はねぇ…。

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