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7インチ盤専門店雑記955「ケイト・テイラー」

曲が好きとか、好きなミュージシャンが参加しているとか、ジャケ買いするほどにジャケットが気になるとか、そのレコードが好きであることの理由はいろいろあると思います。そんな中に、理由もなく好きな盤もあったりします。まあ、存在も忘れていて、久々手にしたとき「嗚呼、この盤好きだったなぁ…」と思うくせして、何で好きだったか思い出せなかったりします。ケイト・テイラーの1979年の3rdアルバム「ケイト・テイラーズ・クック・ブック It's In There」、私にとっては、理由もなく好きな盤代表の一枚です。

ケイト・テイラーはジェイムス・テイラーやリヴィングストン・テイラーの妹さんですから、知る人ぞ知る存在でしょうか。1971年の1stアルバム「シスター・ケイト」は、アメリカン・ロック好きが探し求めるコレクターズ・アイテム代表、滅多に見かけない玉数の少ない盤です。それでいてジェイムス・テイラーの他にキャロル・キング、リンダ・ロンシュタット、バーニー・レドンといった人気者がごっそり参加しておりますからね。クーチの最高のギターも聴かれます。貴重です。彼女、歌は上手いですし、声もいい感じです。…困りものです。私はこの盤、見たこともありません。こういう音源が今の時代、フツーにサブスクやYouTubeで聴けるわけですから、罪な話です。

78年にリリースされた2ndもカヴァー中心ですが、いいテイストのアルバムです。グッド・カヴァーの中にジェイムス兄やリビングストン兄の曲や自作曲がそっと置いてある感じが好きです。インナーのプライヴェート・フォトがファミリー・アルバム的な印象を与えます。…カーリー・サイモンが居るところが「おっと…」となりますけどね。これも評価は高いアルバムです。

そしてヘッダー写真の3rdですが、どういうわけか、あまり語られることがありません。個人的にはイチバン好きなアルバムです。まあ、理由もなく好きと言いつつ、聴けば「このカヴァー好きだったな…」「マッスル・ショールズだったねぇ、バリー・ベケットのプロデュースか、…流石にいい演奏が満載だねぇ」…となるわけです。

何でこれが売れませんでしたかねぇ。ニューウェーヴが爆発的に売れていた時期だからですかねぇ。まあここまでのアルバムを作っておいて売れなければ止めたくもなりますかね。ディスコグラフィ的には1979年の次が2003年です。YouTubeでは1976年のデモ音源も出てきます。セカンドやサードをリリースするのにもいろいろあったんでしょうかね。

「You Can't Hurry Love」のカヴァーとか好きなんですけどね。でもYouTubeですら上がってないんですよね。ホワイトスネイクのカヴァーが有名な「Ain't No Love (In The Heart Of The City)」のカヴァーもいいですねぇ。こっちはYouTubeに上がってますね。「リー・トンプソンかいな」と言いたくなるようなジャケットといい、アルバムのディテールもカワイイし、好きなんですけどねぇ、…残念です。


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