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詩)ありふれたキリスト
石造の祭壇で
人間を焼いて捧げる
火刑の執行
生贄の子どもと女
火柱が燃え上がる
背教者たちの笑いの中で
生贄たちは
動物のように丸焼きにされ
血と脂に固まり
背教者の呪文が響く
昼と夜のあいだ
聖地と地獄のあいだ
神の名の下に
背教者のオナニー
性欲と変態の奇異な趣味で
肉の塊とされた者たち
善人は言う
願いを持てることが
生きる意味だと
祈りは
弱者のためのものだと
ひとりの人間が
できることは少ないけれど
思いは同じです
美しく
生きるのです
死は美しくない
美しいと思いたいのは
ほんとうのほんとうを知らないから
隠された事実に
隠された真実があることを知らないから
あなたが美しく生き
人生を全うし
静かに神に召されることを
願うのならば
目を背けるな
あなたの
人生が本物だと主張したいのなら
一瞬の美しさも知らず
殺された子どもと女たちの
閉ざされた瞳に
目を背けるな
滴る脂を
眼を見開いて
見よ
凍てついた監獄で
拷問に晒される
悲しみの火花を
見よ
ありふれたキリストは
明日髭を剃る
信じることが出来ない街
死んだ土
葉のない木
石しか育たない街
ありふれた顔をした
キリストは
表情もなく
干からびた街を見渡す
すべてが
殺すためだけに
存在している街
ありふれたキリストは
目を血走らせている
髭のない顔
その眼の中には
真っ青に叫ぶ街
絶望の一瞬
果てしない沈黙
それでも
目を背けない
おまえの
見開いた眼に
たったひとつの答えが
映っている
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