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50歳を前にして、父の命日を思い出した。ちゃんと生きるわ

もうすぐ50歳やと、
自分の誕生日のことばかり考えていた。

どんな有料を出すか。
どうやって選ばれるか。
どうやって這い上がるか。

気づいたら、
父の命日が近いことを忘れていた。

2月26日。

もう8年経つ。

あの頃、僕は東京にいた。
三井住友の本社勤務。
借金地獄、昇格なし。
自分のことで精一杯やった。

父の余命宣告を、
僕は知らなかった。

亡くなる1週間前に大阪へ戻り、
一緒にぶりしゃぶを食べた。

美味しそうに食べる父を見て、
「まだ大丈夫や」と思っていた。

父は僕のことを心配してくれた。

僕は言った。

「大丈夫や。頑張ってるから安心して」

見栄やった。

1週間後、
父が亡くなったと連絡が入った。

信じられなかった。

あのときの僕は、
人生で一番しんどい時期やった。

正直、
父のことをちゃんと悲しむ余裕もなかった。

もっと親孝行しておけばよかった。

その後悔だけが、
ずっと残っている。

今日、思い出しながら
一人で思いっきり泣いた。

誕生日のことばかり考えて、
父の命日を忘れていた自分が
情けなかった。

でも、逃げたらあかんと思った。

見栄も、後悔も、弱さも。

全部含めて、今の僕や。

もう一度、這い上がる。

今回は、
誰かに見せるためやない。

父に胸を張れる自分になるために。

明日、母と兄と墓参りに行く。

8年前、
見栄を張ったまま終わった言葉を、

今度は本音で言いにいく。

「ちゃんと生きるわ」

ここで逃げたらあかん。

泣いた分だけ、
また前を向ける。

50歳になる前に、
もう一度、立て直す。

今度は、
誤魔化さずに。

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