ワタシのコト ダイアリー
2026年4月19日 山桜
「久しぶりだね」
あなたは
ぼくに
そう微笑みかける
「待ってたよ」
ぼくは
遠くから
そう応える
ぼくとあなたの間を
残春の風が
通り過ぎてゆく
「またね」
あなたは
安心したように
そう告げて
背を向ける
「ありがとう」
あなたが
見てくれるだけで
ぼくは
ここに居続けられるんだ



山桜は、ソメイヨシノのように花が散ってから若葉が出るのではなく、花が咲く頃と一緒に、赤緑色や茶色の若葉が出ます。自生種のため、一本一本、花の色(白〜淡紅色)や若葉の色に個体差があるそうです。
ソメイヨシノのように勢いよく咲き誇る壮観な姿や、枝垂れ桜の古木の荘厳な佇まいはないですが、若葉の新緑や常緑樹の深い緑に包まれた山の中に、ひっそりと佇むように花をつけている様子を見つけると、ほっこりしてしまいます。
残春の風が運んできた里からの便りに、惜春の思いを込めて。
