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閑話休題|弁当とお茶と、予測不能な50m

学会。


皆様、どういったことをご想像されますでしょうか。

私も、若かりし頃は事例発表をしまして...そう、お察しの通り、大好きです。
事例まとめる、質疑応答。

最高のカタルシス。

また、発表以外でも新しいことに触れる最高の機会。
医学は日進月歩。

置いていかれないように、臨床と並行して貴重な学びの場。


閑話休題。


さて、そんな私がランチョンセミナーのヘルプに呼ばれた時の話。

簡単なお手伝いだ、と。
それで、私でよければ、と。

まあそれで、珍事がIt's showtimeしたわけ。

◾️業務内容


配置に案内され、簡単に説明を受ける。

まず、環境設定。
思い描いてほしい。

弁当を並べる長机は、壁にぴったり寄せてある。
隙間はない。
長机から離れた、左右両サイドにドアがある。


流れとしては受付をし、資料と弁当を渡す。
弁当とお茶の在庫はテーブルの上の段ボールの中。

適宜補充。

ほぉ〜...段取りさせていただきましょう、と、鮭妻◆oTakuは、自分の好きな系統のミッション発生...と、ほくそ笑んでいた。

◾️幕開け


そこに唐突に、弁当配りの責任者と名乗る方が現れた。
旅館の中居のような口調で、やたら急いでいる。

自己紹介もそこそこに、開口一番。

「よろしく頼むなぁ!
弁当配りはな、50m走や!」


なにこれ開口というより大砲とびでたくらいの驚き。
よくわからない。

シャトルランならまだ分かる。

そしてこちらを、一瞥。

「なんか、あーたとか、慣れてそうやけどな」


はい、どちらかといえば貰う側は慣れてます。

今回のパターンは初めてです。


そして、受付が始まる。
思ったより静かだった。
医療職はおっとりしていて、誰も急いでいない。

しかし、責任者の方が止まらない。
色んな意味で止まらない。


そして、事件は起こる。

片方しか開いてないドアを両方開けたのだ。

「お待たせするわけにいきません!!」


え...あなた!

岡田あーみんの名作『ルナティック雑技団』の、マダムゆりこのような勢いで...!

今!両サイドのドア開けましたよね?
列詰まってへんわ!開ける必要あらへんがな!

なして開けた!

おかげで、私の後ろは交差点みたいになっとる!

堪忍しはって!

そんな状態でも、指令はとぶ。

「ほら!弁当とお茶を並べて!」

急かされて、いやまだよくないかと思いながらも、従う。

すると、まさかの一言。

「お客様に尻を向けないっ!
 お尻を向けずにお茶を乗せて」


いや後ろ、人間交差点やで?

私の頭の中には...。

再度、岡田あーみんの名作から『お父さんは心配症』

で、パピィが引き出しにとんでもない姿勢で隠れていたあの感じということか...と、心静かに浮かんできた。

それとも、イナバウアー?
そんなに体幹柔らかくないわ言うか、そもそも、おかしい...というか、最適解がわからない。

どうしよう...。
仕方なく、尻を庇うように奇妙な動きで載せるしかなかった。

弁当は一直線に並んでいた。
だが彼女の気分でスタートとゴールが入れ替わる。

そういう意味では、と、私は思った。

あれは50m走ではなくシャトルランだった。

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