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micosirop
美輪さんとの思い出
美輪明宏さんの訃報が舞い込んだ。
特に熱烈なファンでもないのに…なぜか悲しい…寂しい。
美輪さんと言えば実は一度だけお会いしたことがある。
個人的な知り合いではないけれど、事情があって美輪さんのお店に行ったことがあるのだ。確か…「巴里」とかいう名前だったと思う。銀座の「銀巴里」ではなく、新宿のビルの中にあったように記憶している。
実は私の生徒にLBGTQの方がいて(当時はまだその事実を隠し肩身の狭い想いをして暮らしていたようでしたが)そんな彼がどうしても私を連れていきたいお店があるというのでお付き合いしたのがきっかけだった。座っただけで2万円という高級クラブだったと後で知り驚いた。
今思えばラッキーだったとしか思えないが…
私が座った席の後ろのボックスに美輪さんがいらして、向かいにはスーツ姿の紳士が3人座っていた。私は美輪さんとは丁度背中合わせの位置で、あの声で生の会話が聞こえてきた。
「あなた達!地位も名誉も財産も手に入れたんだったら人のために使いなさいよ!」と叱咤しているような口調だった。
その後私は店のステージに近づき
「美輪さんのミロールが好きです!」
とこわごわと手を差し出すと、美輪さんは私の手をぎゅっと握り
「あなた銀巴里へいらっしゃいよ。」
と二コリと笑った。
これ本当のことです。
私は彼の著書「紫の履歴書」を高校生の時に読んでいて、戦後生まれの私にはあまりに過酷な内容でかなり衝撃を受けたのを覚えている。生きるということ、生き抜くということ。
また戦争の語り部が一人消えてしまった。
美輪さんお疲れ様でした。安らかにお眠りください。
