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rasen_noboru
言語がつくる研究格差
母国語以外で研究活動を行う研究者を阻む「英語の壁」について、タイムリーな記事を目にしました。
本日の『日本経済新聞』に、「科学研究を阻む英語の壁」というタイトルで、天野達也(クイーンズランド大学准教授)の研究結果が紹介されていました。それによると、母国語が英語ではない研究者の論文は、英語母語話者と比べて約2.5~2.6倍の頻度で却下され、改訂を求められる頻度も約12.5倍にのぼるとされています。また、読み書きに要する時間も、最大で5~9割程度余分にかかる可能性があるとのことです。
さらに、バングラデシュやネパールなど英語圏以外の発展途上国において、女性研究者が執筆した査読付き英語論文の数は、英国の男性研究者と比べて約7割少ないという結果も示されています。日本の女性研究者にも通じる問題があるのではないかと思わされます。出産や育児といったライフイベントの影響も、無視できない要因でしょう。
私自身、最終的にはネイティブチェックが必要だと考え、専門の業者に依頼し、研究費から支払っています。しかし、そのやり取りにも時間がかかりますし、研究費が十分でない場合には自己負担になってしまいます。英語を母語としないというだけで、時間的にも経済的にも追加の負担が生じる現実があります。
AIの発展により、読み書きの効率は確かに向上しました。それでも、海外のジャーナルに投稿する際には、研究論文の執筆経験をもつネイティブによるチェックが、なお必要だと感じています。皆さんはどう対処されていますか。
