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パチンコに月5万使っていた私が、やめて気づいた7つのこと



「今日で最後にしよう」

そう思いながら、また台の前に座っていた日々を、今でもはっきり覚えています。

かつてパチプロとして生計を立てていた私ですが、正直に言うと、プロになってからのほうが「お金との付き合い方」がおかしくなっていた時期がありました。月によっては5万円以上をつぎ込み、勝った日の高揚感と負けた日の自己嫌悪を、延々と繰り返す毎日。

そんな生活をやめてから、もう数年が経ちます。今振り返ると「あのとき気づいていれば」と思うことがたくさんあります。この記事では、私自身がパチンコをやめて実際に気づいた7つのことを、正直にお伝えします。

今まさに「そろそろやめたい」「でもやめられない」と悩んでいるあなたに、少しでも参考になればうれしいです。

1. 「勝った日の記憶」だけが不自然に強く残っていた


やめてから最初に気づいたのは、自分の記憶がいかに偏っていたかということでした。

負けた日のほうが圧倒的に多かったはずなのに、頭の中に残っているのは大当たりした日の興奮ばかり。これは意志が弱いからではなく、脳の報酬system の仕組み上、当たり前に起こることだと後で知りました。人間の脳は「期待していなかった報酬」に強く反応するようにできていて、パチンコの間欠的な当たり(毎回ではなく、たまに来る当たり)は、この仕組みを強烈に刺激します。

やめてから収支を冷静に振り返ってみると、「勝っていた」と思っていた月もほぼ確実にマイナスでした。記憶と現実のズレに、自分でも驚きました。

2. 「暇な時間」が急に増えて、最初はしんどかった

パチンコをやめると、当然ですが「パチンコに使っていた時間」がまるごと空きます。

これ、最初はうれしいどころか、むしろ苦痛でした。台の前に座っている間は、良くも悪くも「何も考えなくていい時間」だったからです。仕事の悩みも、人間関係のストレスも、リールを見ている間だけは忘れられる。

やめた直後の数週間は、この「空白の時間」との付き合い方に本気で悩みました。散歩、筋トレ、資格の勉強など、いろいろ試して、ようやく自分に合う過ごし方が見つかった感覚があります。

3. お金の不安が、想像以上に減っていた

月5万円というと、年間で60万円です。

数字にしてみると恐ろしいですが、渦中にいるときは「このくらい大丈夫」と思い込んでいました。やめてから半年ほど経った頃、通帳の残高を見て「あれ、こんなに増えるものなんだ」と素直に驚いたのを覚えています。

お金の余裕は、思っていた以上に心の余裕に直結していました。「今月ピンチかも」という漠然とした不安が減るだけで、日常のイライラ自体が減ったんです。

4. 家族や友人との会話が、明らかに増えた

パチンコに通っていた頃は、正直、人との時間よりも「今日は行けるか」を優先していた自分がいました。

やめてから、家族との夕食の時間や、友人とゆっくり話す時間が自然と増えました。最初は意識していなかったのですが、振り返ると「あの頃は人と過ごす時間を自分から削っていたんだな」と気づかされます。

依存の怖いところは、本人が「自分の時間の使い方」で選んでいるつもりでも、実際には行動が依存に引っ張られているところだと思います。

5. 「スリップ(再発)」は失敗ではなく、プロセスの一部だった

正直に言うと、私も一度でスパッとやめられたわけではありません。

「もう二度と行かない」と決めた後も、何度か台の前に戻ってしまったことがあります。当時はそのたびに「自分は意志が弱いダメな人間だ」と激しく落ち込んでいました。

でも今なら分かります。これはAVE(Abstinence Violation Effect/禁欲違反効果)と呼ばれる、依存からの回復プロセスでよく起こる反応です。一度の失敗を「全部が台無しになった」と捉えてしまうと、逆に「もうどうにでもなれ」と依存行動が悪化しやすいことが知られています。

大切なのは、スリップした自分を責め続けることではなく、「なぜそうなったか」を振り返って、次の対策につなげることでした。

6. 「行きたくなる瞬間」には、決まったパターンがあった

やめる過程で自分を観察していて分かったのですが、「パチンコに行きたくなる瞬間」には、かなりはっきりした共通点がありました。

  • 疲れているとき

  • イライラしているとき

  • 給料日や、ボーナスが入った直後

  • 一人で時間を持て余しているとき

これはHALT(Hungry・Angry・Lonely・Tired)と呼ばれる考え方にも近くて、空腹・怒り・孤独・疲労といった状態のときに、人は衝動的な行動に流されやすくなります。

「今日は行きたくなるかもしれない」というパターンが事前に分かっていると、その日だけ意識的に予定を入れる、誰かと約束をするなど、対策が打てるようになりました。

7. やめること自体より、「やめ続ける仕組み」のほうが大事だった

最後に気づいたのは、これが一番大きいかもしれません。

「意志の力でやめる」というのは、実はかなり不安定です。意志は疲れているときや、ストレスが溜まっているときに真っ先に弱くなるからです。

私の場合、効果があったのは以下のような「仕組み」でした。

  • 財布に大金を持ち歩かない

  • パチンコ店の近くを通るルートを避ける

  • やめた理由を紙に書いて、見える場所に貼っておく

  • 「やめたい」と思っている人同士でつながる場を持つ

意志力に頼るのではなく、「そもそも誘惑に触れにくい環境」を先に作っておく。これだけで、驚くほど楽になりました。

おわりに

パチンコ・パチスロをやめることは、決して「気合が足りないからできない」という話ではありません。誰にでも起こりうる脳の仕組みが関わっている以上、正しい知識と、自分に合った対策があれば、必ず変わっていけます。

私自身、完璧にスムーズだったわけではなく、何度もつまずきながら今に至ります。だからこそ、今悩んでいるあなたの気持ちが、痛いほど分かります。

この記事が、あなたの「やめる」ではなく「やめ続ける」ための、小さな一歩になれば嬉しいです。

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