最近読んでとても印象に残った3冊
noteチャレンジの4月のテーマ、どうしよう…とすごく悩んだ。本は結構読んでいるつもりだけど『価値観の土台』の定義となると、難しい。そこで、最近読んで、私がすごく納得して心に残っている3冊を紹介する事で、自分の現在の興味がどこにあるのかを確認していきたい。
生き抜くための整体 【片山洋次郎著 河出文庫】
仕事が忙しくて、イライラしていた時に、優しい人とばったり会って少しだけ立ち話をする。すると強張っていた体の力が抜けて楽になった事がある。
そんな実体験があったので、この本を読んですごく納得した。私の感じている不安や度を越えた喜びはまずは身体を通して感じているものだと。
身体が緩んでリラックスしていれば、不安の中にあっても「いつかは終わる」と耐えられるのだと。
本書には体の緊張をほどくための方法がいくつか紹介されていた。時間がある時に(本当は時間がないと思っている時にこそするべきなんだろうけど)取り入れてみたいな、と思う。
カウンセリングとは何か【東畑開人著 講談社現代新書】
この著者の本をはじめて読んだのは『雨の日の心理学』。カウンセラーではない普通の人が、人生の困難に直面している「雨の日の人」をケアするための方法が書かれてあった。
この本を読んで、ただ話を聞いてあげる事の重要性を強く感じたし、心にすごく残った。
『カウンセリングとは何か』はさらに踏み込んだ内容で、それではプロのカウンセラーは「雨の日の人」にどのような事をしているのかを、分かりやすく、丁寧に解説されていた。
その中でとても印象的だったのは、「冒険としてのカウンセリング」だ。
社会的にはうまくやれているはずで、金銭的にもカウンセリングに通う余裕がある。なのに本人はいつも不安や不足を感じている。そんな時に行うカウンセリングの実例があった。その実例として、ある女性の事が書かれてあり、私はそれを読んで驚いた。
カウンセリング中、カウンセラーを責めながらも、きちんと通い続けている事。カウンセリングの結果、夫との離婚を決意して、自分の人生を歩んでいく過程。
著書もはじめにで「カウンセラーは魔法だと思っていた」と書いているが、私も、カウンセリングをすれば、カウンセラーが解決に導いてくれるものだと思っていた。けれど、カウンセラーは解決へと導くガイダンスをしてくれるけれど、結局は自分自身で自分の問題を解決する必要があるのだと、強く感じた。
それでも、一人では不安な問題を、良いとも悪いとも判断せずに、一緒に考えてくれる人がいるのは安心する。カウンセリングというのは、そういう事なのかもしれないとこの本を読んで思った。
「要するに」って言わないで 【尹雄大著 亜紀書房】
この本は『恵文社』という京都の本屋さんで出会った。どんな本が並んでいるのかな、とあてもなく巡回している時に、オレンジの背景に白いモフモフのワンちゃんがキリっとどこかにまなざしを向けている表紙が目に留まった。タイトルの『「要するに」って言わないで』にも惹かれた。
私自身が心に余裕がないときに話かけられると「要するにこういう事ですよね」と言ってしまう事がある。相手の話をただ聞く、という事が出来なくなってしまうのだ。
この本でも、不安をすぐに消そうとせずに、迎え入れて、まずはきっちりと感じる事の重要性が丁寧に書かれていた。
不安や嫌な気持ちに対して私はとても拒否反応がある。だからすぐに逃げ出したくなるし、気持ちを別の方向に紛らわしたいと思う。
気持ちを楽しいことに逸らせるのはそれはそれで大事な事だけれど、けど、すぐに消そうとせずに不快も抱えるのことも時には必要なのだとこの本を読んで感じた。
三冊を選んでみて
以上の3冊を取り上げてみて、私は今、身体と心の関係に興味があるのだなと思った。今感じている不安もいつかは終わるもの、ととらえれば、身体を緩めることは出来るのだと。簡単には出来ない事だけど、まずは嫌な気分になったら深呼吸してみようかな、と思う。
