失敗したら正しく落ち込む!自分を責めすぎないミスのふり返り方
はじめに:失敗したら、正しく落ち込もう
先生という職業は、幅が広すぎる。そんな感覚を持ったことがあります。授業、生活指導、学級経営、校務分掌、保護者対応…幅が広いだけに得意、不得意はあって当然ですし、様々な「ミス」があって当然です。
「すべてが完璧でなければならない」「すべては自分の指導力不足だ」と、失敗やミスがあった時、あなたは「自分自身」の価値を否定していませんか?
真面目な先生ほど、ミスをした後に「自分はダメな人間だ」「価値がない」と、自己肯定感を根こそぎ崩してしまいます。
でも、もうやめましょう。そんな必要ありません。
失敗は、「誰でも起こす行動の結果」であって、「あなたの人間性」を否定するものではありません。これは、皆さん、言葉は違えど子どもたちにも伝えていませんか?当然ながら大人の私たちにも当てはまる言葉でもあるはずです。
大切なのは、「心を壊さないように、正しく落ち込み、次に進む、次に活かす技術」を身につけることです。
今日は、あなたの心を確実に守るための冷静な振り返り方5ステップを紹介します。
1. 感情は一時停止。まずは「失敗の原因」を絞っていく
ミスをして、または指摘されてすぐに感情的に「全部ダメだ!」と考えるのをやめましょう。まずは冷静に、「今回失敗が起こった最も大きな原因」を客観的にとらえましょう。
例: 指導でクレームになった
→原因は「連絡帳での表現が不適切だった」
例: 提出物の締め切りが間に合わなかった
→原因は「同僚に頼まれた仕事に時間を使いすぎた」
その時の感情を入れず、「何が起きたか」だけを見つめます。
2. 原因を「自分の行動」と「自分以外の要因」に分ける
特定した原因を、さらに2つに分類します。

失敗して落ち込んだ時、心を壊してしまう原因は、「自分で変えられないことまで、自分の責任にしてしまうこと」にある、と私は考えています。まずは冷静に「自分ができたこと」「自分では変えられないこと」を切り離しましょう。
3. 「自分が変えられること」だけを見つめる
ステップ2で分類した「自分の具体的な行動」の中で、「これから変えられること」をピックアップします。
「変えられないこと」(例:過去の言動)について、後悔するのは時間の無駄です。「こればっかりは変えられない。仕方ない。」で流しましょう。あなたは十分、反省して受け止めています。大丈夫。
「変えられること」(例:次の連絡帳の書き方、時間の使い方)だけに集中します。
4. 具体的な対策を決める
変えられることの中で、「次回、これをやれば防げる」という具体的な対策を考えます。
NG例: 「もっと丁寧に連絡帳を書く。」「指導の時は、もっと優しく接する」(これは抽象的です。)
OK例: 「連絡帳の返事を書いたら、必ず5分後に見直す時間を設ける。」「指導の時は一度は必ず共感を入れる。話している時は最後まで聞く。」(具体的・行動ベースで考えることが大切です。)
この具体的な行動こそが、あなたが落ち込んだ後に手に入れるべき「自己防衛スキル」です。自分の失敗を、正しく「教訓化」して、次に活かせればそれで良いのです。
5. 自分は変われた、ということを実感する
ステップ1〜4までを終えたら、もう自分の変わるべきことははっきりしました。
あなたは、失敗から目をそらさず、感情に流されず、次に自分を守るための具体的なスキルを手に入れたのです。
「失敗したこと」ではなく、「失敗から立ち直るプロセスをやり遂げたこと」こそが、あなたの価値です。「自分はダメだ」と思うことはもうやめ、「私はこれで次に進める」と、変われた自分を評価しましょう。「失敗したことがある」は必ず財産になります。というか、財産にするべきなのです。
🚨 頑張りすぎは「自己防衛の限界」です
この5ステップは、あなたが健全な心で職場で働くための考え方です。
しかし、もしあなたが「ミスがミスを呼び、この5ステップを踏む心の余裕すらない」状態になっているなら、それはもう、「自己防衛の領域を超えてしまっている」サインかもしれません。
ちなみに、昔、新聞の投書で「命の危機があるのに、逃げるな、というのは人間だけ。他の動物は逃げるのに。」という中学生の投書があったのを覚えています。本当にその通り。命より大切なものなどありません。本当につらい時は命や自分を守るための様々な選択肢を持っておいてくださいね。命あってこそ、ですよ。
