スクールカウンセリングで大人が怖くなったハナシ。
私がちまちま学校を休み始めてから数日。
スクールカウンセラーとやらに話を聞いてもらうことになった。
当時の私にとって、カウンセラーというものは遠い存在だった。
緊張を隠すように、足早に指定された部屋へ向かった。
待っていたのは、Y先生という女性のカウンセラーだった。
優しく私を出迎えてくれたY先生は、緊張をほぐすようにふんわりと微笑みかけた。
「ゆっくりで大丈夫だよ」
「本当ですか?……あ、親にも担任にも言わないでほしいです」
「うん、守秘義務があるから安心してね」
その一言に見事釣られた私はペラペラと胸の内を語ってしまった。
一通り話したあと、
私は念のため釘を刺した。
「担任の先生には『人間関係について悩んでいる』くらいの、ふんわりしたニュアンスなら伝えても大丈夫です」
「わかったよ、そういう風に伝えるね」
すり合わせもバッチリ。これなら大丈夫。
そう思い無事にカウンセリングを終え、教室へ戻る。
すると「あ、2時間目なにしてたのー?」と無邪気にクラスメイトが話しかけてくる。
ヘラヘラとした適当な笑みを返す私。
しかし、場面は飛び放課後。
案の定、担任に呼び出された私は職員室へと向かった。
「また登校拒否へのお咎めか…」
どんよりとした暗い感情が私を包み込む。
「そうそう、○○さんとの関係で悩んでいるんでしょう?」
……え????
はい???えっなんで知ってるの?
守秘義務は?誰にも言わないっていう約束は?何度も確認したのに?
そこからは夢のような時間だった。もちろん悪い方の。
頭がフワフワと離脱していくような感覚が、ショックから自分を守ろうとしていた。
「あー…もう誰にも相談できないじゃん」
そんな自嘲めいた考えが何日もぐるぐると頭をめぐっていた。
せっかく誰かに頼れたのに、一番信じたかった言葉に裏切られた。
深い海に沈められた気分だった。 これから私は誰を頼ればいいの?またバラされたらどうしよう。
月日が流れ最近、
やっとその出来事と向き合えるようになった。
そこで例の疑問について調べてみた。
「なんであのとき守秘義務を破られたの?」
ネットを漁ると、私と同じ思いの方が何人もいて驚いた。
えっみんな破られてるの??
仲間が多いな、どうしてだろう。
どうやらスクールカウンセラーは、
「生徒・親・教員のチームで協力して解決する」という役割があるらしい。
だから組織のルールとして、情報を担任に渡すこと自体は優先される仕組みになっているようだ。
まだ納得はいかないけど…。
百歩譲って組織の連携が必要だとしても、「どこまで話していいか」を本人と約束したはずだ。
それを無視して担任にツーツーで報告するのは、生徒の信頼をただ踏みにじっているだけではないだろうか?
少なくとも私は「大人への信頼」が完全にゼロになった状態で、解決に向かえるとは思えない。
せめて最初から「話した内容は担任の先生に全部報告することになってるよ」と伝えてほしかった……。
とりあえず、この苦い体験を経て「悩みは、本当に信頼できる相手にしか話してはいけない」ということは学べた。
数年ぶりの謎を解きたいので、スクールカウンセラーの仕組みや守秘義務について詳しい方がいたら、ぜひコメントで教えてほしいです。
